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相互作用

  • O1-2
    天谷晴香 (東京大学大学院総合文化研究科)
    メイク動画では、参与者が行う化粧の行程を教示・実演し、また行程に関する雑談を行うというマルチアクティビティーが行われている。発話内容は教示と雑談であり、身体動作としては教示に伴う動作と実演が含まれる。発話を談話セグメント(Grosz & Sidner 1986)で区切り、身体動作をジェスチャー・ユニット(Kendon 2004)を援用しタグ付けした。これらの談話/非談話の単位の重なりとずれから活動の滞りを検知する。
  • O1-4
    前東晃礼 (名古屋大学未来社会創造機構)
    三輪和久 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    寺井仁 (近畿大学産業理工学部)
    伊神剛 (名古屋大学医学部)
    中村嘉彦 ( 国立苫小牧工業高等専門学校情報工学科)
    森健策 (名古屋大学情報連携統括本部)
    本研究では,エスノグラフィーの手法に基づいて,肝切除の手術現場における3D印刷された肝臓モデルの利用について検討を行った.分析の結果,3D印刷された肝臓モデルの利用は,医師らが持つ患者の肝臓のメンタルモデルの精緻化,正確な肝切除のメンタルシミュレーション,そして,医師間のメンタルモデルの共有を促進することが示唆された.
  • O3-4
    堀江美早 (名古屋大学教育学部)
    野々部佐紀 (名古屋大学教育学部)
    鈴木悠平 (名古屋大学教育学部)
    清河幸子 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    本研究では,他者の取り組みを観察する際の構えが洞察問題解決に及ぼす影響を検討した.実験参加者は,他者の取り組みのうち,よい点に着目するよう促された他者利点観察条件,よくない点に着目するよう促された他者欠点観察条件,観察のない条件の3条件のいずれかに割り当てられ,30秒ごとの取り組みと観察を繰り返しながらTパズルに取り組むよう指示された.その結果,解決成績に条件間に差は見られず,着眼点の固定は促進効果をむしろ損ねた可能性が示唆された.
  • OS04-5
    伊藤崇 (北海道大学大学院教育学研究院)
    本研究の大きな目的は2つある.第一に,ウェアラブルセンサやデータ解析技術を応用し,授業中の教師と児童のコミュニケーション過程を可視化することである.第二に,身体の揺れや対面行動という観点から授業を振り返るための教師の授業改善ツールを開発することである.本発表では,これまでに得られた結果の一部を紹介する.
  • OS07-5
    武藤真理 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
    藤本幹 (国際医療福祉大学小田原保健医療学部)
    阪口豊 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
    被介助者が感じる良い介助の要素を明らかにする目的で,日常的に介助を受けている障害当事者4名にインタビューをした.被介助者は,良い介助の実現には,介助者の知識,技能や心構えに加え,介助動作における介助者と被介助者の協調的作業や相互理解・意思疎通が重要であると述べていた.従って,介助動作の指導においては,従来の介助者個人の技能だけでなく,介助者と被介助者が互いの意図や状態を推測しつつ介助動作に反映させることの意義を教授することが重要である.
  • OS08-4
    鈴木紀子 (帝塚山大学 経営学部)
    正田悠 (同志社大学文化情報学部・日本学術振興会・Centre for Performance Science, Royal College of Music)
    西本光志 (同志社大学大学院文化情報学研究科)
    阪田真己子 (同志社大学文化情報学部)
    伊藤紀子 (同志社大学大学院文化情報学研究科)
    本稿では、レゴブロックを用いた共同創作場面において、参加者の言語・非言語行動が創作作品の独創性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。さらに、作品の持つ特徴が独創性の評価に貢献しているのかについても調べていく。これらによって、創造的活動における多人数インタラクションに関する知見とともに、創作された作品の独創性に関する新たな評価指標を得られることが期待される。
  • OS10-1
    坪田康 (京都工芸繊維大学)
    発表者が受け持つ学部向け英語プレゼンテーションの授業では、口頭発表、ポスター発表、口頭要約などのスピーチを練習させている。練習時には、受講者同士のペアワーク、受講者と社会人が参加したグループワーク、Skype経由で英語話者でつないた状態で全員の前で発表等と、随時、聴き手を変えさせている。それぞれの発表練習においてどのようなインタラクションが行われているか、どのような課題が残っているかについて具体的な事例を交えて発表する。
  • OS10-2
    遠藤智子 (日本学術振興会・筑波大学)
    横森大輔 (九州大学)
    河村まゆみ (言語アノテータ)
    原田康也 (早稲田大学)
    授業内のスピーキング活動は、外国語を話す練習の場であるだけでなく、それ自体がコミュニケーションの場でもある。本発表は比較的自発的で、聞き手に向けての発話である『応答練習』アクティビティをデータとする。英語から日本語へのコードスイッチングに着目することで、学習者がどのようなメタ認知を言語化しているのかを明らかにする。また、それと関連して他のメンバーがどのように応答の産出に参与するのかを分析する。
  • OS12-3
    坂井田瑠衣 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)
    諏訪正樹 (慶應義塾大学環境情報学部)
    3者以上の多人数インタラクションにおいて,話し手はしばしば任意の聞き手を宛先として特定しようとする.しかしフィールドの活動に埋め込まれた相互行為では,身体配置や環境の制約を受け,宛先の特定は必ずしも容易でない.本発表では,歯科診療のフィールドにおいて,歯科医師から患者/歯科衛生士への宛先の特定に曖昧さが生じる事例を分析する.その上で,同じく多人数インタラクションに特徴的な傍参与という構造によって,宛先特定の失敗が回避されうることを示す.
  • OS12-4
    榎本美香 (東京工科大学)
    伝康晴 (千葉大学)
    本研究では野沢温泉村でのフィールドワークの成果を報告する。祭りの支度を共に行うことで、共同体〈心体知〉が経年的に習得されることを示す。心は成員たちの価値観や見識というエートス、体は力や身体配分などの共同活動技法、知は祭具の名称や用法などの共有知識を指す。祭りの準備活動3年間分の相互行為データと当事者の内省的叙述を分析する。参与者たちの動きは経年的に状況に応じた相互連携性を帯び、共同活動への参与技法が〈身体知〉であることを示す。
  • OS13-1
    伴碧 (同志社大学 / 大阪大学)
    高橋英之 (大阪大学 / CiNet)
    浅田稔 (大阪大学)
    個体間でリズムを共有することは,コミュニケーションにおいて重要な機能を担っていると考えられている。本研究では,機械的な外見をしたロボットとのリズム遊びの前後で,子どものロボットに対するイメージがロボットのリズムの特性に応じてどのように変化をするのかを検討した。その結果,子どもはリズム遊び後のロボットを対象とした描画において,ロボットに目を付与する傾向がみられた。今後は,リズム遊びにおける子どもの打点行動についても解析を進める。
  • OS13-2
    村田藍子 (北海道大学・日本学術振興会)
    西田洋司 (慶応大学)
    大家慧 (北海道大学)
    亀田達也 (東京大学人文社会系研究科)
    自他の間で情動が共有される現象は“情動伝染”と呼ばれ、共感性の基盤であると考えられている。しかし、従来の研究では他者の情動状態を観察した際の反応を一方向的にとらえるものが主流であったため、自他間で互いに影響を与え合うといった双方向的な過程を捉えることができなかった。本発表では双方の状態がリアルタイムで観察できる相互作用場面において、2者間の生理反応が同期する過程を示した実験研究について報告する。
  • OS13-3
    小池耕彦 (生理学研究所心理生理学研究部門)
    中川恵理 (生理学研究所心理生理学研究部門)
    角谷基文 (生理学研究所心理生理学研究部門)
    定藤規弘 (生理学研究所心理生理学研究部門)
    ヒトは自分の行動に相手が反応する社会的随伴性に,すなわちコミュニケーションがオンラインであることに非常に敏感である.しかしどの脳領域が,コミュニケーションのオンライン性を検出する役割を果たしているかについては,明らかになっているとは言いがたい.本研究では,二者同時計測fMRI装置を利用して,オンラインコミュニケーション時には,小脳が選択的に反応することを明らかにした.
  • OS13-5
    加藤正晴 (同志社大学赤ちゃん学研究センター)
    北川智利 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    高野裕治 (同志社大学赤ちゃん学研究センター)
    木村聡貴 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    廣瀬治人 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    柏野牧夫 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    だれかと話しながら歩いている時,自分の歩調がつい相手に引き込まれてしまうことがある.我々は歩調引き込みの時間が長いほどその後の互いの対人印象が良くなることを見いだした.この関係は相手が初対面の時にのみ観測され,事前に交流を深めた場合には見られなかった.また歩行中の二人の発話の総重複時間によっても対人印象の改善は予測可能であった.特にペア歩行の初期段階では歩調引き込みと重複時間が独立して対人印象に影響を及ぼすことが示唆された.
  • OS13-6
    高橋英之 (大阪大学 / CiNet)
    伴碧 (同志社大学 / 大阪大学)
    守田知代 (大阪大学 / CiNet)
    内藤栄一 (CiNet)
    浅田稔 (大阪大学)
    様々な宗教行事において,楽器や体の動きなどによる集団のリズムシンクロがみられる.このように集団シンクロは我々の文化と密接に結びついている一方で,リズムシンクロがどのような心理的作用を個人にもたらすのかについては,まだわからない点が多い.本研究では,このような集団のリズムシンクロがパレイドリア錯覚(無意味な刺激の中に生き物を見出す現象)を促進するという我々が発見した行動実験とfMRI実験の知見を紹介したい.
  • OS13-7
    小森政嗣 (大阪電気通信大学情報通信工学部)
    小窪久美子 (大阪電気通信大学大学院工学研究科)
    Lira Yu (京都大学霊長類研究所)
    堂崎正博 (名古屋港水族館)
    友永雅己 (京都大学霊長類研究所)
    本研究ではリズミカルな協調動作がどのような相互作用過程を経て生じるのかを検討するための手法を構築し,2個体のイルカのペアが頭部を振る動作のシンクロニーの生起・継続過程の詳細な検討を行った.オスのハンドウイルカのペアが飼育員のハンドシグナルによって15秒間左右に頭部を振る動作を行った8事例を解析対象とした.頭部動作を位相角に変換しこれらの角度の関係を角度相関および角度偏相関により評価し,シンクロニーのおよび相互影響の変化を分析した.
  • P1-3
    園田耕平 (滋賀大学)
    谷伊織 (総合研究大学)
    佐藤亘 (神戸大学)
    郡司幸夫 (早稲田大学)
    我々は、日常生活において”間合い”を日々感じている。本研究は、その間合いとはなにかという疑問を出発点としている。間合いは通常、自然状況に現れる自発的な現象ではあると留意しつつも、本研究では実験的な検証を試みた。実験では、動画から切り出した静止画を使い、被験者がその静止画をめくる時間間隔を間合いであると定義した。その間隔を解析することで、間合いがもつ幾つかの性質の一端を明らかにしていつもりである。
  • P1-6
    新原将義 (筑波大学大学院博士後期課程)
    近年,教育現場に校外の専門家が出張して行われるワークショップ型の実践が急増している。本研究では,プロの音楽家によって行われた「音楽アウトリーチ」の事例から,参加者間の対話を詳細に分析し,ワークショップにおける教授・学習プロセスを「スキャフォールディング」及び「非スキャフォールディング」の2つの観点から整理すると共に,オーケストラの集団練習過程の相互行為分析(新原・茂呂,2014)との比較から,学校における実践特有の特徴について考察した。
  • P1-8
    大塚翔 (筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻)
    原田悦子 (筑波大学人間系心理学域)
    本研究の試みは,従来,認知心理学的に検討されてきた“ぼんやり”を,環境との相互作用の視点から問い直すことである。長時間のビデオデータ記録作業中の行動とインタビュー内容を分析した結果,人が,記録作業を局所的に組織化する中で「この状況では何もイベントが出ないはず」と見通しを立てており,その説明可能性をリソースに,自身の経験を“ぼんやり”と語っていた。本研究の議論は,“ぼんやり”の本質を「状況」に置くための視点を提案する。
  • P1-9
    堀内隆仁 (慶應義塾大学環境情報学部)
    諏訪正樹 (慶應義塾大学環境情報学部)
    スポーツスキル獲得を目指してからだメタ認知を行う学び手は、身体統合モデルの破壊と構築を繰り返す。その過程において、客観的パフォーマンスの低下に加えて学び手自らが身体統合モデルの構築に難航していることを自覚する状態をスランプと定義すると、学び手がスランプを回避するには、異分野で活動する人間を集めて語り合う場を設けることが有効であろう。分野が違うことによる語り方・考え方の根本的な違いをヒントとして新たな着眼点を得ることにつながるからである。
  • P1-13
    羅希 (神戸大学国際文化学研究科)
    定延利之 (神戸大学)
    従来の研究では「そもそも相づちとは,相手とのコミュニケーションの中で,インタラクティブな状況に埋め込まれた形で発せられるものだ」という認識が十分透徹されているようでいて,実は必ずしもそうではなかったのである.というのは,「相づちが相手の先行発話(速度,内容に対する理解度や態度)にどのように影響されるか」という問題が追求されていないからである.本発表では発表者らの先行研究を発展させることによって,この問題の解決をはかろうとするものである.
  • P1-23
    山田雅敏 (静岡大学大学院情報学研究科)
    竹内勇剛 (静岡大学大学院情報学研究科)
    他者とのコミュニケーションにおいて, 重要な魅力として身体美があるが, 人の経験・環境が美意識の認知に影響を及ぼすとされる. 本研究では対象スポーツを砲丸投とし, 「砲丸投への関心により, 砲丸投の身体に対する美意識に変化がある」と仮説を立て, 構成的知覚(諏訪, 2002)により仮説検証を行った. 臨床心理士による半構造化面接結果をKBDeXにより言語化ネットワークを作成したところ, 有効なケースが確認された.
  • P1-33
    坂本孝丈 (静岡大学創造科学技術大学院)
    竹内勇剛 (静岡大学大学院情報学研究科)
    本研究では,身体的なインタラクションを通して対象が自身と関係を構築し得る他者である可能性に気付く過程を明らかにすることを目指し,抽象的な形状のロボットを介した人同士のインタラクションを観察した.参加者のインタラクション最中の発話からロボットの動作が他者によるものである可能性に気付いた時点を特定し,そのきっかけとなる要因を検証した.結果として,身体動作の同期や交互に行われることが他者性認知のきっかけとして機能していることが示唆された.
  • P2-28
    新垣紀子 (成城大学)
    折戸朗子 (桜美林大学)
    本研究では、デザインなどを行う場面において、新たなアイデアの生成に「観察」がどのように影響するのかを明らかにする。紅茶を入れる場面の新しいデザインを行う実験を行った。その結果紅茶を入れる具体的な場面を観察すると、観察しない場合よりも、気づきの内容は、観察内容に依存したものとなり、生成されるアイデアは、より実現可能性の高い具体的なものになる傾向がみられた。
  • P2-29
    石川悟 (北星学園大学文学部)
    嘘を吐く時,「自身の嘘によって相手を騙すことができた」という確信はどのように得られるのか.本研究では,相手の立場に立った思考および自身の振る舞いについてのモニタリングと,自身が吐いた嘘への自身の程度との関係について検討した.その結果,嘘を吐いているときの自身の内的過程に対するメタ認知が不十分なことが,嘘に対する確信を生み出す可能性が示唆された.
  • P3-6
    小出允善 (明治大学理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    本研究では、代理報酬が観察者のその後の行動選択に与える影響を調べた。実験では、被験者に2人のモデルがジャンケンをしている動画を見せた後、ジャンケンの動作を実際にしてもらった。このとき、モデルはある手で勝つ確率が他の手よりも高くなるように設定されていたが、被験者はそのことに気づいていなかったにもかかわらず、自らもその手を他の手よりも多く選択した。この結果から、報酬を伴う他者運動の観察が観察者の行動選択に影響を与えることが示された。
  • P3-10
    松熊亮 (首都大学東京大学院 人文科学研究科)
    本発表は社会文化的アプローチを理論的背景に同じケーキ屋で先輩-後輩関係にある職人1事例の検討を行う.協力者にはそれぞれ一回ずつの作業観察と仕事意識についての聞き取りを行った.作業分析では,以前の分析では違いが目立たなかった両者に作業没頭の度合いにおいて差異が見つかった.言語報告からは先輩が後輩に関わる態度や,両者の態度共有を示すやりとりが見られた.本事例検討を通して主体の試行錯誤とそれをささえる仕組みに関する考察を行う.
  • P3-12
    佐藤晃裕 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    自分がある行動しているとき、および他者が同じ行動をしているのを見ているときの両方で活動する脳領域をミラーニューロンシステム(MNS)と呼ぶ。また、人は無意識に他者のしぐさ等を模倣し、模倣された人は模倣した人に対して高い好感度を持つとされている。本研究では、被験者が書字動作を模倣されたときのMNSと報酬系の活動を機能的核磁気共鳴画像法で計測した。その結果、書字動作を模倣されたときにMNSと報酬系の機能的結合がより強くなることが示された。
  • P3-17
    李冠宏 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科)
    金野武司 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    奥田次郎 (京都産業大学大学院先端情報学研究科)
    橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    人はやりとりを繰り返すことで記号コミュニケーションシステムを作り,記号を通じてお互いにコミュニケーションができる.このプロセスを支える神経機構の一つの候補として,ミラーニューロンシステムが考えられる.本研究では,実験記号論を用いた脳波計測実験を行うことで,記号コミュニケーションシステムの形成におけるミラーニューロンシステムの活動を調べた.実験の結果では,ミラーニューロンシステムの活動に基づいたシミュレーションプロセスの存在を示唆する.
  • P3-32
    徳永弘子 (東京電機大学)
    庄司優 (東京電機大学)
    武川直樹 (東京電機大学)
    本研究は,食事環境としての孤食と共食が,それぞれ食事者の摂食動作にもたらす影響について定量的に分析する.同一協力者による孤食と共食を実験的に行って映像データを収録し,人の視線行動と食事動作を分析した.その結果,孤食環境では食事者の視線や摂食動作に一貫性がないのに比べ,共食環境では食事者の動作は統制されていた.これにより共食環境は,他者とのコミュニケーションを維持しながら食事をするという,社会的振舞いを要請する場である可能性が考えられた.
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