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日本認知科学会

入会のご案内

「認知科学」特集(第32巻第1号・2025年1月号)論文募集のお知らせ

特集タイトル「創造性研究の最新地図」
掲載予定巻号:2025年3月号(Vol.32, No.1)
担当編集者:田中吉史(金沢工業大学)・荷方邦夫(金沢美術工芸大学)・石黒千晶(聖心女子大学)



企画趣旨:


創造性研究の歴史は古いが、認知科学における創造性研究も30年以上の蓄積を重ねてきた。1992年のFinke, Ward & Smithによる”Creative cognition"の出版以来、創造性を認知過程の側面から捉えるアプローチが広がった。こうしたFinke流の認知心理学的な実験を用いた認知過程の検討から始まり、現在の認知科学では創造性研究はさまざまな領域・方法論で研究が拡大している。
 当初中心的であった、一般的な創造的認知過程にアプローチする研究のほか、アートやデザイン・科学などクリエイティブとされている特定の活動領域に絞った研究、創造性を育成するための教育やイノベーションを期待する産業界への応用研究、さらにこれらの典型的な創造的活動に加え、これまで一見「創造的」とは見なされにくかった個人や集団による創発的・生成的な活動へと興味が拡大し、さまざま展開が見られる。
 また方法論の観点からも、初期の心理実験的な手法から、独自の実験手法の開発、より現実場面での創造的な振る舞いに着目した観察、我々の創造的な営みにおける社会・文化的な側からアプローチ、さらにはビッグデータや人工知能を駆使した新たな情報科学的な展開も見られる。
 このように、現在の認知科学的な創造性研究は、対象、方法論、理論的背景、いずれにおいても豊かな広がりを見せている。
 本特集では、創造性に関する認知科学的研究を幅広いテーマで募集し、認知科学における創造性研究の広がりを一望できるような最新地図を描くことを狙いとする。

応募方法:


投稿資格:


 認知科学の研究者であれば、誰でも投稿できる(査読・掲載に関わる費用等について、詳しくは『認知科学』の投稿規程を参照する)。
 本特集では、プロポーザル方式で原稿を募集する。執筆を希望する場合は、プロポーザル投稿をすませた上、期日までに論文原稿を送付する必要がある。プロポーザル投稿は、2024年3月31日(日)までに、論文タイトル、論文種別(研究論文、展望論文、短報論文、あるいは資料論文)、著者氏名・所属・連絡先(住所、電話番号、e-mailアドレス)、1000字程度のアブストラクト、キーワード(5個程度)を電子メールにて提出する。投稿する論文は、「認知科学」の投稿規程執筆要領にしたがうものとする。

プロポーザル提出先:


プロポーザル投稿は以下のアドレスに提出するものとする。
 jcss.creativity2025[at]gmail.com
 [at]を@に置き換えること
 なお、提出後、一週間以内に、受領確認のメールを著者に送付する。論文投稿は電子投稿システムで行う。投稿方法の詳細はプロポーザル採択者にメールで通知する。

スケジュール:


 おおむね下記のスケジュールを予定している。諸事情により変更の可能性がある。
〈スケジュール〉
2023年11月 CFP配布開始
2024年3月31日(日) プロポーザル投稿締切
2024年4月15日(月) プロポーザル採択通知(執筆依頼)
2024年5月20日(月) 論文投稿締切
2024年7月中旬    第一回査読結果返送
2024年10月上旬     第二回査読結果返送
2024年11月15日(金) 最終稿提出締切(これより遅れた原稿は、次号以降の一般号掲載となる。)
2025年3月1日     第32巻第1号掲載