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日本認知科学会

入会のご案内

「認知科学」特集(第31巻第1号・2024年3月号)論文募集のお知らせ

特集タイトル:ことばの認知科学:言語の基盤とは何か
掲載予定巻号:第31巻 第1号(2024年3月)
担当編集者:小林春美(東京電機大学)、佐治伸郎(早稲田大学)、橋本敬(JAIST)



企画趣旨:


言語は人間の知性を形作るものであるとともに、人間同士のコミュニケーションの道具でもある。言語研究は言語学や哲学でこれまで取り上げられてきた構造的側面や意味的側面の探求を踏まえつつ、それから大きく飛躍し、人間の認知の様々な側面の探求において重要な役割を果たすものとして認識されるようになった。すなわち、言語は知覚、注意、記憶、思考などの心的活動に影響を与えるとともに、情動、身体性、社会的認知にも深く関わる。こうした考察は、言語の本質とは何か、言語を可能とする生理学的,認知的,社会的基盤はいかなるものなのかという問題に再考を迫るものである。言語の基盤を解明することは、認知言語学を含む理論言語学、心理言語学、言語に関する脳神経科学はもちろんのこと、他の動物との連続性・異質性を捉えようとする言語進化の研究や、人の発達のなかで言語の形成を考える研究にとっても、基幹的役割を果たしている。さらには、事例研究、コーパス、自然言語処理、人工知能、実験記号論、計算機シミュレーションを含む構成論的アプローチにおける研究においても、新たな地平を開く役割を果たしている。このような言語の基盤の解明は認知科学の重要な役割であり、認知科学自体を深化させることは間違いない。言語の認知科学が有する高い学際性に鑑み、本特集では、方法論は問わず幅広いアプローチから言語の基盤に迫ることを目指し、改めて言語の基盤とは何かを問い直すような、あらゆる関連領域からの投稿を募集する。言語の基盤の検討については、生理学的、認知的、社会的基盤のすべてを対象とする。本特集は、言語の認知科学的探求の豊かさと深さを示すような企画となることを期待する。


投稿資格:


認知科学の研究者であれば,誰でも投稿できます(査読・掲載に関わる費用等について,詳しくは『認知科学』の投稿規程を参照ください).


応募方法:


本特集は,プロポーザル方式で原稿を募集します.執筆を希望する場合は,プロポーザル投稿をすませた上,期日までに論文原稿を送付する必要があります.投稿する論文は,「認知科学」の投稿規程と執筆要領にしたがうものとします.
プロポーザル投稿は,2023年4月10日(月)までに,次の(1)~(6)を記したプロポーザル文書を電子メールで下記提出先に提出してください.なお,提出後,一週間以内に,受領確認のメールを著者に送付する.論文投稿は電子投稿システムで行います.投稿方法の詳細はプロポーザル採択者にメールで通知します.


プロポーザル提出先:

 
jcss2024.language.cognition[at]gmail.com [at]を@に置き換えること

(1) 論文タイトル(本文が和文の場合は日英併記)
(2) 論文種別(研究論文/展望論文/短報論文/資料論文)
(3) 著者全員の氏名・所属
(4) 第一著者(責任著者)の連絡先(住所、氏名,電子メールアドレス)
(5) アブストラクト(1000字程度)
(6) キーワード(5個程度)


スケジュール:


投稿から査読,掲載に至るまでのスケジュールはおおむね下記のスケジュールを予定しています.諸事情により変更の可能性があります.
2023年04月10日(月)プロポーザル投稿締切
2023年05月01日(月)プロポーザル採択通知(執筆依頼)
2023年06月02日(金)論文投稿締切
2023年08月上旬頃 第一回査読結果返送
2023年10月末頃  第二回査読結果返送
2023年11月17日(金)最終稿提出締切(これより遅れた原稿は、次号以降の一般号掲載となる.)
2024年03月初旬   第31巻第1号掲載