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日本認知科学会

入会のご案内

『認知科学』についてのよくある疑問とその答

日本認知科学会の学会誌『認知科学』は、どのような性格を持ったジャーナルで、どのように編集されているのでしょうか。『認知科学』に論文を投稿する際、また『認知科学』を読むときに参考になる情報を「よくある疑問とその答 (frequently asked questions; FAQ)」として公開します。

このFAQは、これまで編集委員会で問題になった事案や編集委員会内での議論に基づいて作成されました。また、過去の学会大会のワークショップなどで参加者から寄せられた質問も含まれています。このFAQの回答は、現在の編集委員会の方針や活動実態を表わしていますが、規約のようなものではありません。今後も情報を追加・更新して予定ですので、質問や疑問があれば以下の編集事務局までお寄せください。

日本認知科学会編集委員会

【連絡先】日本認知科学編集事務局 jcsedit-jimu(at)jcss.gr.jp ((at)を@に置き換えてください。)


1. 投稿の前に

『認知科学』が受け付ける論文

Q 1.1:私は『認知科学』に論文を投稿することができるでしょうか。
A:認知科学を研究する人なら誰でも投稿できます。
Q 1.2:掲載が決まったら会員になるつもりですがよろしいでしょうか。
A:非会員でも投稿できます。ただし、(掲載が決まった時点ではなく)投稿時の著者の会員資格によって、査読・編集・別刷り等のために請求される金額が変わってきますので(投稿規程参照)、入会するかどうかは、掲載が決まってからではなく、投稿前に検討されることをお奨めします。入会方法については、入会のご案内をご覧ください。
Q 1.3:『認知科学』に論文を投稿したいと考えています。まず何を参考にしたらよいでしょうか。
A:学会ウェブページに投稿規程があります。まずは、その投稿規定を熟読してください。また、知人に日本認知科学会会員の方がいるなら、その方にお尋ねしてみるのもよいかもしれません。疑問点は、編集事務局にお問い合わせください。
Q 1.4:『認知科学』が掲載論文に期待する特徴は、他の専門ジャーナルと何か違いますか。
A:『認知科学』は、「今後の多くの研究を誘発するきっかけになるような議論喚起力」があることを論文の優れた特性の一つと考えます。これは、『認知科学』の特徴的な評価基準かもしれません。たとえば、心理実験としては統制が甘いが新しいモデルを考えるヒントになる研究や、言語分析としては論理の詰めが甘いがさまざまな実験を考えるきっかけになる研究は、高く評価される可能性があります。『認知科学』では、実証データが少なくても、アイデアや理論がすぐれていると認められれば採録になることもあります。そのため、ある専門分野の学会誌で不採録になった論文が『認知科学』で採録になる可能性はあります(その逆もあります)。ただし、認知科学は学際的分野であるため、論文のすぐれた側面が、分野の異なる研究者に対してもアピールするようにわかりやすく書かれていることが前提となります。
Q 1.5:実験研究をしました。結果がクリアでないので「研究論文」として何かを強く主張するのは難しいのですが、データに資料的な価値はあると思っています。そこで、この結果をまとめて「資料論文」として投稿したいのですが、それは可能でしょうか。
A:研究論文と資料論文は質的に異なるものなので、一般的な実験研究をまとめた論文が資料論文として受理されることはありません。データや方法の新奇性と有益性によっては、資料論文として再構成できる場合もないとはいえませんが、論文としての方向性が異なるため、論文の書き方は大きく変わると思われます。不明な点があれば編集事務局にご相談ください。

他で発表した研究や過去に投稿した原稿の扱い

Q 1.6:日本認知科学会大会発表論文集に掲載された論文を一部改変して投稿してもよいでしょうか。
A:大会発表論文集に掲載された論文は、「自己剽窃の対象となる公刊論文」とはみなされません。したがって、類似した内容の原稿を投稿することは可能です。しかし、そのままの原稿ではなく、導入、分析、考察のいずれかまたはすべてにおいて、より推敲されていることが期待されます。なお、大会発表論文集掲載論文は「関連著作物」には該当するため、(1) 投稿時にその存在を申告(現物を提出)し、投稿論文の大会発表論文集掲載論文との重複および新規性について詳しく説明すること、(2) 投稿論文の中で関連著作物に言及すること、(3) 著作権処理を適切に行うこと、が求められます。詳細については、日本認知科学会「自己剽窃および二重投稿に対する見解と方針」をご覧ください。
Q 1.7:他の学会(研究会)で発表した原稿を一部改変して投稿してもよろしいでしょうか。
A:上記の日本認知科学会大会発表論文の場合に準じます。詳細は、「自己剽窃および二重投稿に対する見解と方針」を参照してください。
Q 1.8:大学の紀要、社内誌の場合、書籍や月刊誌、週刊誌に掲載された原稿の場合はどうでしょうか。
A:大学紀要や社内誌に掲載された論文は、「自己剽窃の対象となる公刊論文」です(「自己剽窃および二重投稿に対する見解と方針」参照)。なお、こうした研究倫理の問題とは別に、特に書籍や商業誌からの転載の場合は著作権(使用料等を含む)問題が発生しやすいのでご注意ください。こうした問題は、すべて著者の責任で解決してください。
Q 1.9:他の学術雑誌で発表した論文ですが、これをさらに充実させて『認知科学』に投稿することは可能ですか。どれくらいの変更があれば、新規の論文として認めていただけますか。
A:一般に、こういったケースでは、新規論文と認めて採録することにはなりにくいと思います。たとえば、同じデータでも、まったく異なる観点から分析して新しい洞察を提供するような場合は、それが新規の論文と認められる可能性はあります。また質問の内容からは外れますが、編集委員会によって必要と認められた場合は、新規の論文としてではなく再録論文として、所定の手続きを踏んだ上で『認知科学』に掲載されることはありえます。
Q 1.10:他の学会誌に投稿して不採録となった論文を『認知科学』に投稿しようと思っています。前に他の学会に投稿したということを伝える必要はありますか。
A:他の学術雑誌等で不採録になったり著者自身が取り下げたりして、審査プロセスが完全に終了した原稿を『認知科学』に投稿することは自由です。その際、それまでの経緯をお伝えいただく必要はありません。もちろん、他の学術雑誌等で審査中の論文を投稿すること(二重投稿)は、いかなる理由があってもできません(「自己剽窃および二重投稿に対する見解と方針」参照)。
Q 1.11:以前に『認知科学』に投稿して不採録となった論文があります。内容を全面的に修正して『認知科学』に再投稿することは可能でしょうか。
A:『認知科学』は、以前に不採録となった論文の再投稿も受け付けています。ただし、不採録となったときの査読で指摘された問題点がすべて解消されている必要があります。その確認が可能となるように、以下のことがらが要請されます。 (1) 投稿時に投稿査読システム上で以前の論文番号を申告する。 (2) 新規原稿とあわせて、不採録となった以前の原稿とそのときの査読結果一式を提出する。 (3) 以前の原稿からの修正方針と具体的な修正箇所について、カバーレターの中で詳しく説明する。 なお、新しく投稿された論文は、以前と同じ編集委員や査読者が担当するとは限りません。

2. 原稿の作成方法

原稿のフォーマット

Q 2.1:原稿はどのようなフォーマットで準備したらよいでしょうか。
A:学会ウェブページにある執筆要領に厳密にしたがって執筆してください。原稿には、学会が配布するテンプレートを使用してください。
Q 2.2:原稿はどれくらいの長さまで許されるでしょうか。
A:執筆要領に定められている分量を守ってください。規定の分量を超えた場合は、冗長な表現や不要な図表がないかを見直して、可能な限り規定の分量内に収まるように努力してください。短報論文の分量はかなり厳しく制限されており、上限を少しでも超過したものは受け付けられません。研究論文・展望論文・資料論文についても、分量が規定を大幅に超過している原稿は、査読に回ることなく著者に差し戻されます。
Q 2.3:原稿の長さは規定より短くてもよいでしょうか。
A:問題ありません。短くてもインパクトのある論文はあります。主張内容を過不足なく伝えられる長さで論文を執筆してください。執筆要領には、研究論文・展望論文・資料論文の分量は「刷り上がり12ページ程度」とされていますが、これは、上限の目安とお考えください。
Q 2.4:原稿の誤字脱字の訂正やフォーマットの調整は、出版社にお願いできますか。
A:『認知科学』は、出版社との間で完全原稿での入稿の契約をしています。また、編集委員会には編集上の細かな調整作業をするための人的リソースがありません。したがって、すべての編集上の調整作業は著者にお願いしています。フォーマットに不備のある原稿は差し戻されますので、不備を直してから再投稿してください。また、採録決定後は内容の修正はできません。校正段階での内容修正は、編集作業に多くの負荷を生じさせます。もし、そういった事態が不可避的に生じた場合は、編集にかかる作業費用を著者にご負担いただくことになりますので、ご了解ください。

図表等

Q 2.5:自分には図を作成するスキルがないので、出版社に図を作成してもらうことはできますか。
A:そういった依頼はお受けしていません。しかし、特別な事情により切実な希望がある場合は、事前に編集事務局にご相談ください。入稿までに十分な時間的余裕をもって発注される場合に限り、実費を頂戴することを前提にお受けすることもあります。
Q 2.6:他の論文に掲載されていた図表をそのまま掲載したいのですが、問題ないでしょうか。
A:わが国の著作権法では、公表された著作物を引用して利用することができるとされています(著作権法第32条)。問題は、どこまでが引用と認められるかですが、一般に、必要最小限の1, 2点の図を論文から転載することは引用の範囲とされるようです。したがって、そういった利用方法の場合は、出典を明記するだけで著作権者の許諾は不要とする考え方もあります。しかし、日本を含む世界の出版界では、著作物の利用には引用でも許諾を取ることが常態化しています。外国(ベルヌ条約・万国著作権条約の加入国)の著作物にも日本の著作権法が適用されますが、特に欧米のジャーナルを発行する出版社は図版等の使用に許諾を求める場合が多く、使用料の支払いを求める場合も珍しくありません。このような事情を鑑み、『認知科学』の論文の中で他の雑誌等から図版等を引用する場合は、著作権者に利用許諾を取った上で、論文中の図のキャプションに図版の出典と利用許諾取得済みであることを明記してください。特に、欧米の出版社が発行するジャーナルからの引用については、出版社のウェブページなどで許諾取得方法を確認して慎重にご対応ください。なお、自分自身が著者として公刊した論文や書籍からの引用も、自分以外の個人や団体が著作権者になっている場合は同様です。
Q 2.7:著作物の利用許諾をとりたいのですが、編集委員会に代行してもらえますか。
A:論文の中で利用する著作物の著作権については、著者の責任で処理してください。編集委員会では、第三者の著作物の利用権に関わる斡旋、代行などをすることはできません。

引用文献

Q 2.8:論文での引用文献の記載方法にはいろいろな流儀がありますが、自分の研究分野で標準となっているフォーマットで記載してよいでしょうか。
A:『認知科学』の執筆要領で指定されている方法に厳密にしたがってください。『認知科学』は、基本的にはAPAスタイル (Publication Manual of the American Psychological Association, 7th Edition, 2020) に則っています。また、日本語特有の部分については、「日本心理学会執筆投稿の手びき(2015年改訂版)」に準拠しています。

カラー印刷

Q 2.9:原稿全体をカラーで印刷したいのですが、それは可能ですか。
A:可能ですが、編集・印刷にかかる実費を負担していただきます。ご希望の場合は、論文の最終データ提出時にお申し出ください。単価は論文情報シート(論文の最終データ提出時にご案内します)に記載があります。

3. 査読について

採録率

Q 3.1:投稿した論文が採録されるのは、全体の何パーセントくらいでしょうか。
A:『認知科学』への近年の論文投稿・採否状況は、次のようになっています。2019年度は計65件(研究論文52件、展望論文5件、ショートノート8件)の投稿があり、うち、37件が採録、24件が不採録、4件が取り下げとなりました(採録率61%)。2020年度は計32件(研究論文20件、展望論文6件、短報論文5件、資料論文1件)の投稿があり、うち、14件が採録、16件が不採録、2件が取り下げとなりました(採録率47%)。
Q 3.2:短報論文は採録率が低いという噂を聞きましたが、そうなのでしょうか。
A:短報論文は、2020年度から受付開始したのでまだ蓄積されたデータが少なく、統計的に十分に信頼できる結果をお示しすることはできません。2020年度は5件の投稿があり、うち2件が採録になりました(採録率40%)ので、少なくとも現時点では、短報論文だけが極端に採録率が低いということはありません。ただし、短報論文は審査期間が短いため、投稿時点での論文の完成度が低いと、査読プロセスの中で完成度を高めてもらうことが難しいと判断されて不採録になるケースがないとは言えません。
Q 3.3:論文を日本語で投稿するのと英語で投稿するのでは、査読の通りやすさや査読者の選定などで違いが出てくるのでしょうか。
A:違いはありません。 英語論文の投稿件数は少ないため統計情報の有意性は乏しいのですが、2019年から2021年(8月現在)の間に投稿された英語論文は4件で、うち3件が採録となりました(採録率75%)。

査読にかかる日数

Q 3.4:論文の採否が決まるまでに何日くらいかかりますか。
A:『認知科学』に投稿された論文の査読所要日数(中央値)は、次のようになっています。2019年度は、投稿から初回査読結果返却までが50日、採否通知までが149日でした。2020年度は、短報論文以外の論文については、初回査読結果返却までが45.5日、採否通知までが80日、短報論文については、初回査読結果返却までが22日、採否通知までが25日でした。なお、採録が決定するまでの時間には、査読結果を受けて著者が論文を修正する期間も含まれるので、一般に、採録決定までの時間は不採録決定よりもずっと長くなる点にご注意ください。日本認知科学会は、査読の迅速化に努めています。2019年12月3日に投稿査読システムを導入してから、査読所要日数はさらに短縮されています。一般論文(短報論文を除く)の投稿から初回査読結果返却までにかかる日数(中央値)は、システム導入前(2018.1.1–2019.12.2)に投稿されたものは71.5日でしたが、導入後(2019.12.3–2020.12.31)は48日になりました(33%短縮)。
Q 3.5:3ヶ月前に投稿した論文の初回査読結果がまだ届きません。どうなっているのでしょうか。
A:投稿した論文の審査状況は、投稿査読システム上で確認することができます。査読は慎重・厳格に実施していること、また不測の事態や事故もあることから、期待される日数より長くかかることもあります。また、2名の査読者の意見が分かれると第3査読に回るため、その場合は必然的に査読日数が余計にかかることになります。編集委員会も査読者も、査読期間を長引かせないよう最大限の努力をしていますので、どうかご了解ください。

査読プロセス

Q 3.6:論文が投稿された後は、どのようなプロセスを経て採否が決定されるのでしょうか。
A:学会ホームページに掲載されている査読要領をご覧下さい。
Q 3.7:論文の採否の決定はどのような基準に基づいているのでしょうか。
A:査読要領にある 「査読の指針」をご参照ください。
Q 3.8:『認知科学』の発行は編集委員会が責任を持っているとのことですが、編集委員会はどのような人たちによってどのように運営されているのでしょうか。
A:学会ウェブページの編集委員会名簿をご覧ください。それぞれの編集委員が、論文審査や制作の実務など『認知科学』の編集に関わるさまざまな仕事をしています。
Q 3.9:査読者はどのように決められるのでしょうか。
A:担当編集委員の推薦に基づいて編集委員会が通常2名の査読者を選んで依頼します。認知科学の学際性を鑑みて、査読者の1名は投稿論文の内容の分野を専門としている人、もう1名はそれ以外を専門としている人を選ぶように努めています。
Q 3.10:査読者になって欲しい人(なって欲しくない人)がいますが、希望通りにしてもらえますか。
A: 投稿時に、カバーレター内で査読者についての希望を表明しても構いません。ただし、査読者の選定は編集委員会が責任を持って行うので、投稿者の希望通りになるとは限りません。
Q 3.11:査読プロセスに至ることなく門前払いされることはありますか。
A:論文とは認められないもの、認知科学との関連性が認められないもの、文章が著しく読みにくいもの、投稿規程・執筆要領に従っていないものなどは、査読に至ることなく不採録になることがあります。

査読に対する異議

Q 3.12:コメントを読む限り、担当編集委員や査読者の研究の方向性は私のものとまったく違っているように思います。担当編集委員や査読者を変えていただくことはできますか。
A:この件に関しては規定がありませんので、個別に判断して対応することになります。編集事務局にご相談ください。『認知科学』の論文は、特定の分野の研究者のみによって評価さればよいわけではないので、著者の期待通りの担当編集委員や査読者が割り当てられる保証はありませんが、明らかに問題があると認められる場合は、担当者の交代を含めて適切に対応いたします。
Q 3.13:担当編集委員から条件付き採録の連絡を受けましたが、修正の要請の内容が納得できません。この変更を受け入れれば採録されることはわかっていますが、拒否したらどうなるのでしょうか。
A:査読者の要求に納得できない場合は、修正稿に添付する著者の応答の中で、査読者が誤解していること、あるいは査読者の要求が不当であると考える理由を、論理的・説得的に詳しく説明してください。担当編集委員は、『認知科学』の編集ポリシーに従って審査します。これは、査読者の判定が常に絶対的であるわけではないことを意味します。担当編集委員が納得するような理由を著者が提出できれば、査読者が出す条件が解除される可能性もあります。
Q 3.14:私の論文は不採録になってしまいましたが、これは絶対におかしいと思います。異議申し立ての方法はありますか。
A:異議がある場合は、編集事務局に連絡してください。編集委員会は、採否の判断が公正かつ学会員全体の利害に合うものであるよう最大限の努力をしていますが、人間のすることですから考え違いや見落としがないとは限りません。したがって、著者からの異議申し立てに対応する窓口が用意されていることは、編集委員会の健全な運営のために必要なことと考えています。ただし、最終的な採否判断は編集委員会が責任をもって行うものであり、その判断に関して、著者が完全に納得できるような理由の提供は保証できないこともご了承ください。

4. 採録決定後のこと

掲載予定論文の扱い

Q 4.1:担当編集委員から論文が採録される方向にあると聞いています。いつの時点でこの論文を「掲載予定」または「印刷中」と記載することができますか。
A:採録通知が届いた論文については、『認知科学』に「掲載予定 (to appear)」あるいは「印刷中 (in press)」と記載して構いません。採録通知が届くまでは、「査読中 (under review)」の扱いとなります。掲載予定号を知りたい場合は、編集事務局にお尋ねください。
Q 4.2:編集委員長より論文が採録された旨の連絡をもらいました。採録されたことを証明する正式な書類を学会から発行してもらうことはできますか。
A:学会より「採録証明書」を発行いたします。編集事務局にご依頼ください。

論文の転載・再録

Q 4.3:『認知科学』に掲載された論文を自分の大学のリポジトリに置いてもよいでしょうか。
A:『認知科学』はオープンアクセスジャーナルであり,誰もがJ-STAGEを通して公刊されたすべての論文にフリーアクセスできます。著者が,自身の運営するウェブページや所属組織のリポジトリ等で,J-STAGEで配布されているPDFを再配布することは問題ありません。なお,『認知科学』の発行予定日は3, 6, 9, 12月の1日であり,J-STAGEでの公開予定日は同月の15日となります。
Q 4.4:『認知科学』の論文の一部(あるいは全部)を利用する際の手続きを教えてください。一部の図版を本に引用すること、まるごと他の本に転載することは可能でしょうか。また、その場合、印税は誰に支払うのでしょうか。
A:『認知科学』に掲載された論文や記事の著作権(財産権)は日本認知科学会が有します(著作者人格権は著者が有します)。したがって、転載等のご要望は編集事務局にご相談ください。日本認知科学会は、原則として『認知科学』に掲載された論文や記事の利用を容認するポリシーをとっています。どの論文のどの部分(あるいは全部)をどこに転載したいかをお知らせください。基本的には、(1) 『認知科学』の初出書誌情報(巻・号・ページ・年、場合によってはタイトル)と「許可を得て転載した」という旨を転載先に明記し、(2) 転載先の書誌情報を編集事務局宛に通知する、という2点を条件に、できるだけ転載許可を出す方針です。転載先で特段の取り決めがない限り、印税の一部を日本認知科学会に支払う必要はありません。ただし、転載を許可しても著作権を放棄したわけではありませんのでご注意ください。

論文内容の訂正・修正

Q 4.5:論文の採録通知をもらい採録が決定しましたが、最終データを提出しようと全体を見直していたところ、誤りがあることに気づきました。修正することは可能でしょうか。
A:査読を終えた論文は、基本的には内容の修正はできません。どうしても内容の修正が必要な場合は、いったん論文を取り下げていただいた上で、再審査のプロセスを踏む必要があります。表面的な字句等の微修正などは許容されることもありますが、統計量など、微細な変更に重大な意味がある場合もありますので、一概にどれくらいまでの修正が許容されるかを言うことはできません。修正の可否は編集委員会で個別判断することになりますので、編集事務局にご相談ください。申告なしに密かに修正がなされた場合は,重大な研究倫理違反案件として採録が取り消しになる可能性もありますのでご注意ください。
Q 4.6:以前に掲載された私の論文の一部が誤っていました。訂正することは可能ですか。
A:自分の論文に誤りを発見されたら、編集事務局にご連絡ください。誤植またはそれに相当する軽微な誤記については、公開されたPDFの訂正や次号の『認知科学』誌上での訂正のアナウンスなど、速やかに適切な対応をとります。それ以外の論文の内容にかかわる修正については、その可否について編集委員会での慎重な個別判断が必要になりますので、これも編集事務局にご相談ください。

別刷り・プリント・オン・デマンド (POD) 冊子

Q 4.7:自分の論文が掲載された号の『認知科学』の冊子が欲しいのですが、可能でしょうか。
A:論文の著者には、掲載号の冊子を特別価格で販売しています。ただし、特別価格での購入機会は、論文の最終データ提出のタイミングだけとなりますので、ご注意ください(後から,通常のバックナンバーとして購入することは可能です)。
Q 4.8:別刷りを購入せず、J-STAGEで公開されているPDFを希望者に配布してもよいでしょうか。
A:問題ありません。

5. 読者の立場から

Q 5.1:『認知科学』に掲載された論文に明らかな誤りを見つけました。どうしたらよいでしょうか。
A:学会として、学会誌の誤りを放置することはできません。速やかに編集事務局にお知らせいただけると助かります。誤りの種類と内容によって適切な対応を検討させていただきます。
Q 5.2:『認知科学』に掲載された論文に対してコメントをしたり、議論したりする場はありますか。
A:『認知科学』に掲載した論文について議論をするための学会としての公的な場は、現時点では用意してはいません。もし、論文の内容に対するコメントや批判があれば、ぜひ編集事務局にお寄せください。読者からの意見として『認知科学』に掲載することや、場合によっては「誌上討論」という企画を立てることも検討します。
Q 5.3:『認知科学』のある論文が、私のデータを盗用(あるいは別の論文を剽窃)しています。盗用した著者に第一義的な責任があるのはわかっていますが、学会としてはどのような対応をしてくれますか。
A:ご主張の論拠を示していただければ、編集委員会で検討し、十分な疑義があると認められた場合は『認知科学』誌上であなたの主張を開陳する機会を提供します。

6. その他

Q 6.1:『認知科学』のバックナンバー(冊子)を購入することはできますか。
A:バックナンバーの購入を希望される場合は、学会ウェブページの「講読の案内」を参照してください。第27巻(2020年)以降の『認知科学』の冊子は、プリント・オン・デマンド方式で印刷していますので、希望者にはいつでも冊子を販売することができます。それより前の号については、残部がある号のみ販売可能です。
Q 6.2:『認知科学』の特集テーマはどのようにして決められるのでしょうか。
A:特集のテーマは、編集委員の提案をもとに委員会で協議して決めています。特集テーマを選定する決まった手続きがあるわけではありません。これまでの特集は、会員にとって興味があると考えられるテーマ、最近新たな展開が見られた分野に関するテーマ、本来『認知科学』で取り上げられてもいいはずなのにあまり取り上げられてこなかったテーマなどを中心に選んできました。持ち込み企画の提案も歓迎します。何かよいアイデアがあれば、編集事務局にご相談ください。なお、特集エディタと呼ばれる特集の担当者は、編集委員会の内外からそのテーマにふさわしい方を委員会が選定して依頼しています。
Q 6.3:『認知科学』の編集についての疑問や意見があるときには、どうしたらよいでしょうか。
A:編集事務局にご連絡ください。できる限りお応えしてよりよいジャーナルにしていきたいと思います。また、疑問をとりまとめて、このFAQをさらに充実させていきたいと考えています。