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日本認知科学会

入会のご案内

デザイン・構成・創造(SIG-DCC)

「デザイン・構成・創造」 研究分科会は、デザイン、構成、創造について、多角的な議論を積み重ねる目的で設置されました。
デザインは既にデザインされているものごとに埋め込まれている知性と新たな知性を加えてなされるという意味で構成的であり、デザイナーの知性によって想定できる範囲にとどまらないものごとが創発する可能性があるという意味で創造的であります。
認知科学からデザインへのアプローチを通して、認知科学を人間の深い理解を踏まえて未来社会のデザインに貢献する契機としようと考えております。

主査および事務局

主 査 荷方邦夫(金沢美術工芸大学)
幹 事 田中吉史(金沢工業大学)
    青山征彦(成城大学)
    長田尚子(立命館大学)
事務局 猪股健太郎(熊本学園大学)
    〒862-8680 熊本県熊本市中央区大江2丁目5-1
    熊本学園大学
    電子メール:ke-inomata[at]kumagaku.ac.jp
    ([at]をアットマークに変更して下さい)

最新情報

DCCより2022年度第2回目のニューズレターをお送りします
(今回から、お知らせ等は「ニューズレター」としてお送りすることにしました)

1 2022年第1回研究会御礼
 
 第1回研究会「私の研究方法」は23名の参加をいただきました。招待講演の小森先生、話題提供の青山・荷方それぞれがライフヒストリーを交え、さまざまな角度から研究を行ってきたことの紹介となりました。議論でも、多くの参加者からさまざまな意見や質問があり、充実した会となりました。
 今後もさまざまな研究会と企画してまいりたいと思います。次回もご期待下さい。

2 認知科学会第39回大会オーガナイズドセッション 「共創のエージェンシー :つながりのクリエイティビティ」発表公募

 DCCでは9月に開催される認知科学会第39回大会で、表記のオーガナイズドセッションを企画しています。創造活動の中でも、他者や外的なアーティファクトとのインタラクションを伴う「共創」について、エージェンシーという概念をキーとして広く捉え直してみようというものです。下にOSの概要を掲載しますので、参考にしていただければと思います。
 OSでは招待講演として、小池星多氏(東京都市大学)、鈴木晶子氏(認定 NPO 法人フリースペースたまりば事務局次長)のお二方を予定しております。小池氏は、情報デザインを専門としながら、コミュニケーションロボットや超小型人工衛星の開発を手がける異色のデザイナー/研究者です。鈴木氏は、生活困窮者の支援に長年携わっている臨床心理士で、人と人とがつながりあう場の運営の経験が豊富です。お二人からは、従来の共創をめぐる議論を越えた、現場のリアルな現実をお話しいただけると思います。

 またOSでは3名(予定)の発表を公募しています。共創的な活動について研究や知見をお持ちのメンバーの皆さんには、奮って発表に応募ください。

 不明な点は事務局等にお問い合わせ下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

日本認知科学会 「デザイン・構成・創造」研究分科会
https://www.jcss.gr.jp/branch/sig_dcc.html

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OS企画概要

われわれは何かを生み出し、目に見える形で表現する。DCCはそのような創発的な活動を、あるときはデザインと呼び、あるときは創造と呼んできた。これら創発的な活動は、もちろんわれわれ人間の認知活動を伴う内的なプロセスによって生み出されるものでもあるが、人やモノといった外側の世界とのインタラクションによって生み出されるものでもある。 共創というアイデアは、そうしたインタラクションに注目して創造性を捉え直そうとするものであり、創造性を個人の能力だけに帰属させる視点から、その場でのインタラクションや、場そのものの力に注目する視点への転換を可能にする。さらに言えば、共創とは共に創ることだが、共に創る相手は必ずしも目の前にいる必要はなく、過去の自分、すでにある作品、歴史や伝統のようなものも、創造性の糧になるという意味で、共創の相手となるだろう。
今回のOSでは、このように共創を広く捉え直すために、エージェンシーという概念を導入したい。例えば、アクターネットワーク理論における議論では、エージェンシーは誰かの心の内にある主体性ではなく、他者やものとのつながりの中で生まれる効果とされる。OECDのラーニング・コンパスに描かれて注目されるようになった生徒エージェンシーは、一見すると生徒の内的な能力のように思われるが、学校や地域の働きかけによって涵養されるものとされているし、共同エージェンシーという概念も提唱されているように、生徒個人の能力というよりは関係のなかで発揮できるものと位置づけられている。このような近年のエージェンシー観は、個人の能力の発露として創造性を捉えることから、他者とのつながりを通して関係的に発揮される力として創造性を捉え直すことにつながるだろう。
そこで、本OSは「共創のエージェンシー」と題し、創造するプロセスにおけるつながりについて、考え直してみたい。共創とはどのようなプロセスなのか、そこにはどのようなつながりが作用しているのか、そこで生じるエージェンシーはどのようなものなのか、といった点を問い直すことを通じて、創造のメカニズムについて広く考察し、議論を進めたいと考える。
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