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デザイン

  • OS09-6
    篠崎健一 (日本大学生産工学部建築工学科)
    藤井晴行 (東京工業大学 環境・社会理工学院 )
     沖縄本島北方の離島,伊是名島伊是名集落における民家の空間の特徴を,生活者の語りを通して考察し,そこから抽出される空間図式について議論しようとする.このため,語りの採取は,生活者が実際に生活する民家というリアルなフィールドでおこない,生活者のさまざまなタイプの語りを大切にした.筆者らが,1年半の間に得た集落の生活の経験のディテールを語りながら,フィールドのもつ豊かさを探究につなげる試みを語る.
  • OS09-7
    藤井晴行 (東京工業大学 環境・社会理工学院 )
    篠崎健一 (日本大学生産工学部建築工学科)
    空間図式の概念に基づき,居住空間の構成と住まい方の関係の持続と変容から居住者による空間の認識の仕方を捉える方法とそれを表現する言語を構築して,空間の認識の仕方,居住空間の実体的な構成,具体的な使い方の間の関係などについて合理的に議論するための基盤の構築を視野に入れ,写真日記を用いて空間図式を構成する方法を提案し,その構成的方法によってこれまでに得られている空間図式や気づきについて報告・考察する.
  • P1-27
    新井田統 (KDDI研究所)
    石原妙子 (オージス総研)
    後舎満 (KDDI株式会社)
    塚本陽一 (KDDI株式会社)
    本稿では、コミュニケーションデバイスを参加型デザインで開発したプロジェクトに関して報告する。我々は、新たなデバイスをユーザと共創することを目的として、ハッカソンイベントを開催した。本イベントを通じて選定されたアイデアに基づきコンセプトモデルの作成と評価を行った。離れて暮らす祖父母と孫の間の世代間コミュニケーションを対象に評価実験を行ったところ、コミュニケーションの活性化が確認され、コンセプトの有効性が確認された。
  • P1-39
    寺朱美 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 永井研究室)
    深見友 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 永井研究室)
    永井由佳里 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    本研究で,デザインを選択するという課題に対し受け手がデザインをどのように眺めどのように選択するかを,視線追跡装置を利用して観察する実験を行った.広い場面を一瞬で把握する場合,両目が左右で異なる眼球運動を行う現象(輻輳:ふくそう)が生じる.この眼球運動機能を利用して,デザインを選択する際に被験者がどのように視覚的な情報をとらえるかを,視線データから分析した.
  • P2-24
    下嶋篤 (同志社大学文化情報学部)
    濱田勇輝 (同志社大学文化情報学研究科)
    福治菜摘美 (同志社大学文化情報学部)
    日常的な図読解の場面では、図の従う意味規則の判定が読解タスクの大きな部分を占める。本研究では、こうした判定プロセスの認知的研究の前提として、現実に利用される図に帰属可能な様々な意味規則の体系を、福島原発事故後1ヶ月間の朝日・読売の新聞報道で使用された823の図表現をサンプルとして調査している。本発表ではとくに、単一の図表現に対して競合する意味規則の体系が帰属可能であるために、表示される情報の網羅性が曖昧となるケースに焦点をあてる。
  • P2-37
    北村文乃 (立命館大学大学院)
    林勇吾 (立命館大学総合心理学部)
    本研究ではデフォルメ度に着目して擬人化エージェントのデザインについての検討を行うことを目的とした.結果,デフォルメされたエージェントは、親近性は高く人間と同等の緊張感を持って人間とインタラクションでき,対してリアルなエージェントでは「不気味の谷」現象が起こり人間に違和感を与えたため親近性・緊張感が低くなった.今後,人間にとって最適なデフォルメ度とは何か,インタラクション場面やユーザの特性の関係の中で詳細に検討していく必要性がある.
  • P2-38
    長谷川莉子 (筑波大学大学院人間総合科学研究科心理専攻博士前期課程)
    赤津裕子 (沖電気工業株式会社 情報・技術本部研究開発センター コミュニケーション技術研究開発部)
    原田悦子 (筑波大学人間系)
    近年,インターネット利用の増加と共に,マニュアルをデジタルコンテンツ化したものが増えきた。本調査では文字とイラストで表示したマニュアルと動画マニュアル,さらにエージェントと動画を組み合わせたマニュアルをタブレット端末に提示して課題を行い,コンテンツ形式とエージェントの効果の2つを,高齢者と若年者の年齢間比較も併せて検討を行った。その結果,主観評価,課題パフォーマンスにおいて動画マニュアル,エージェントマニュアルで有効性が認められた。
  • P2-42
    原田悦子 (筑波大学人間系)
    橋本英奈 (筑波大学心理学類)
    須藤智 (静岡大学)
    案内サインにおけるアイコン(ピクトグラム)と矢印の組合せデザインの良否を検討するため,アイコンの位置関係ならびにアイコン-矢印の組合せにまとまりをもたらすデザインの効果を検証する心理学実験を行った.大学生と高齢者の2年齢群の結果から,デザイン良否のユニバーサルデザイン原理の存在は実証されたが,組合せデザインについては,個別のアイコンの効果が大きく,ルールではなく個々のアイコン,組合せによる総合的なデザインを行うことの必要性が示された.
  • P2-44
    荷方邦夫 (金沢美術工芸大学 一般教育等)
     デザインされた人工物の評価について,審美的,内省的視点からの評価があると指摘されている。本研究では審美的視点や内省的な視点がどのような形で寄与しているか。あるいは人工物に対する印象形成において,評価に関わる情報がどのように選択されるかについて検討を行った。  製品(人工物)に対する評価文への評価を検討した結果,特に審美的な観点の情報が選択されること,これに対して内省的な観点の情報は影響を及ぼしにくいことが示された。
  • P2-45
    島田英昭 (信州大学)
    森下美帆 (信州大学)
    荷方邦夫 (金沢美術工芸大学 一般教育等)
    人間の情報処理プロセスが直観的なシステム1と理性的なシステム2により構成されていると考える二重過程理論の枠組みで,デザイン評価のプロセスを調べた.参加者は文房具とその文房具に対する口コミのペアを見てそれらの好意度を評価し,理性-直観情報処理スタイル尺度に回答した.その結果,直観的スタイル得点は本能的タイプおよび行動的タイプの口コミに対する得点と有意な相関があったが,内省的タイプの口コミに対する得点とは有意な相関はなかった.