研究分野で検索

記憶

  • O2-1
    田中観自 (東京大学先端科学技術研究センター)
    渡邊克巳 (東京大学先端科学技術研究センター)
    試行錯誤を伴いながら連続的な動作を学習していく場合,エラー後の学習をどのようにするのかが重要である.本研究では,系列の学習中にエラーが生じたとき,系列の最初からやり直す場合とエラーが生じた場所からやり直す場合の学習効果を比較した.結果として,最初から系列操作をやり直す方が,その場でやり直す場合に比べて,少ないエラー回数かつ速い平均速度で操作できることが明らかとなり,効率的な学習方法であることが示された.
  • O2-3
    齋藤洋典 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    Victor Palacios (スタンレー電気株式会社)
    大井京 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    林辰暉 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    山田涼馬 (日本大学大学院文学研究科)
    厳島行雄 (日本大学大学院文学研究科)
    齋藤五大 (東北大学大学院文学研究科)
    行場次朗 (東北大学大学院文学研究科)
    本研究では,嘘と欺きを含む情報の発信者(Liar)とその受信者(Detector)の脳活動を対面状況で近赤外分光法(NIRS)によって同時計測し,嘘と欺きの生成と検出に関わる認知神経機構を検討した.特に,Liarによる遂行(発話と動作)の真偽の口頭報告が, LiarとDetectorの脳活動に与える影響を検討し,嘘や欺きに関わる特定の脳領野を仮定することなく,動作や発話による虚偽に応じた神経基盤の追求が可能であることを検証した.
  • OS01-1
    北島宗雄 (長岡技術科学大学/東京大学)
    We have developed an architecture model, MHP/RT, that is capable of simulating people's daily action selection processes as an implementation of the dual-process theory (Kitajima and Toyota, 2013). MHP/RT describes people's daily behavior as a cyclic process of action selection and memory formation in the form of multi-dimensional memory frames. The cyclic process implies that the ways how people actually did should affect what would be memorized, and in turn the contents of memory should affect what people would do in the future. The purpose of this document is to provide a bird's-eye view of our project, development of a framework for considering the behavior of human-beings in the universe, NDHB-Model/RT, and a cognitive architecture, MHP/RT, that is capable of simulating human being's daily decision making and action selection under NDHB-Model/RT, with its complement memory structure, multi-dimensional memory frames.
  • P1-25
    速水慎太朗 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    森田純哉 (名古屋大学未来社会創造機構)
    平山高嗣 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    間瀬健二 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    山田和範 (パナソニック株式会社)
    本研究では,なつかしさを感じさせることで活動意欲を引き出させ心理的な健康を促進させることが目的としており,なつかしさを感じさせるために,写真の提示を行う. 本研究ではなつかしさを引き起こす要因に記憶と興味の強さが関係していると仮定し,脳波からこれらの要素の強さを推定するために相関を調べた.結果として,興味の強さではβ波との関係性の強さが確認でき,記憶の強さではγ波との関係性の強さが確認できた.
  • P2-7
    松田憲 (山口大学)
    中嶌拓希 (山口大学)
    楠見孝 (京都大学)
    本研究は刺激にバナー広告を用い,インターバル(5分,1週間)と呈示方法(集中,分散),呈示回数(3,6,9回)の操作が単純接触効果に及ぼす影響を検討した。接触フェーズでは,架空HP上に18種類のバナー広告を大学生36名に呈示した。5分後ないし1週間後の評定フェーズでは,好意度,親近性,新奇性,懐かしさ,商品購買意図を7件法,再認を2件法で求めた。実験の結果, 1週間のインターバルにより,集中呈示条件における各尺度の評定値が上昇した。
  • P2-13
    福永征夫 (アブダクション研究会)
     地球環境問題、資源・エネルギーの枯渇、災害や事故の巨大化、貧富の差の拡大、難病の発生、内外の対立と争いの激化など、21世紀に生きるわれわれが直面する地球規模の難題群に主体的に対処するためには、人間の認知と思考や行動に、部分/全体、深さ/拡がり、斥け合う/引き合う、競争/協調、という一見矛盾し二項対立する相補的なベクトルの間に融合という臨界性を実現していくことが必須の条件となるだろう。
  • P2-14
    清野絵 ((独)高齢・障害・求職者雇用支援機構)
    春名由一郎 ((独)高齢・障害・求職者雇用支援機構)
    石崎俊 (慶應義塾大学)
     本研究の目的は、障害者雇用の促進に資するため障害者の就労の現状、課題、意見を明らかにすることである。対象者は4,546 人、平均年齢44.3±14.3歳であった。方法は郵送法による調査を行い、自由記述文をテキストマイニングで分析した。その結果、障害者の具体的な就労の課題、仕事内容、重要な職場の配慮、就労に関する意見の傾向が示唆された。この結果は効果的な支援方法や制度を検討する際の基礎資料として活用できる。
  • P2-21
    髙橋麻衣子 (日本学術振興会/東京女子大学)
    田中章浩 (東京女子大学)
    本研究は,説明的文章を視聴覚提示する際に理解に最適な提示方法を検討することを目的としたものである。実験1では文章を視覚先行,聴覚先行,視聴覚同時のタイミングで提示し,理解成績を比較した。それに加えて実験2では視覚情報に,実験3では聴覚情報に参加者の注意を方向づけて文章理解の成績を比較した。3つの実験の結果,視覚情報を聴覚情報に先行して提示し,かつ視覚情報に意識的に注意を向けることで理解が促進されることが示された。
  • P3-13
    齋藤五大 (東北大学大学院文学研究科)
    Victor Palacios (スタンレー電気株式会社)
    大井京 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    林辰暉 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    山田涼馬 (日本大学大学院文学研究科)
    厳島行雄 (日本大学大学院文学研究科)
    行場次朗 (東北大学大学院文学研究科)
    齋藤洋典 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    いかにして抽象的な心像から具体的なハンドジェスチャーが産出されるのかを検討するために,表音文字である仮名で表記された短文の読了後に,その理解内容を手の動作として遂行する過程の解明を本研究の目的とした。その結果,短文の内容を手の動作として遂行するためには,その短文に対する理解度と心像価が前提であり,実施頻度,観察頻度,犯罪性がそれぞれの動作の産出を規定することを示している。
  • P3-22
    平真木夫 (宮城教育大学)
    小野耕一 (仙台市立中山中学校)
    The authors hypnotized that if the students were enhancing their meta-cognition, motivation became stronger and use of higher-order learning strategies became frequent. The results supported the hypothesis.
  • P3-23
    安念保昌 (愛知みずほ大学人間科学部)
    Kosslyn課題でどの様な性差があるかを明らかにした。参加者は239名。その結果、女性の方向音痴群は、移動距離と所要時間に相関がみられないが、方位正確群は、有意な正相関がみられた。また、重回帰分析の結果、女性仮想群では、場所の記憶因子が、男性では、方位と回転因子が方向音痴に影響を持った。以上の結果から、女性は、記憶したランドマークをひとつずつ追いながら、空間的表象内を移動するのに対し、男性は経路情報に集中していることが示唆された。
  • P3-25
    益岡都萌 (岡山大学大学院教育学研究科)
    西山めぐみ (名古屋大学大学院環境学研究科)
    寺澤孝文 (岡山大学大学院教育学研究科)
    変化前の情報の事前学習によりその後の変化検出課題において変化検出率が向上することが示されたNishiyama & Kawaguchi(2014)の実験手続きを用いて,結果の再現性を検討した(実験1).また事前学習から変化検出課題までに1ヵ月のインターバルを設け,視覚的記憶の長期持続性と変化検出率への影響を検討した(実験2).結果,実験1の再認テストにおいて事前学習の効果が見られる可能性が示された.
ページのトップへ戻る