研究分野で検索

発達

  • OS03-4
    赤木美香 (お茶の水女子大学)
    De Houwer(2009),田浦(2014)は,公教育での教育媒体言語がバイリンガルの優勢言語となり家庭内言語が非優勢言語となることに言及し,非優勢言語の発達研究の必要性を喚起している.本研究では,日独バイリンガル生徒(言語形成期後半10-15歳)を対象に,frog-storyナラティブを収集し,Labov(1972)の分析枠組みにより時系列型・因果律型構成要素の出現について調査を行い,日独バリンガルの言語使用の一端を明らかにした.
  • OS04-4
    広瀬拓海 (筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻)
    本研究では,放課後活動に関わる実践者が「学習」をどのようにとらえているのかを検討した。実践者にとって「学習」を定義することは日常的なものではなく,それらは彼らの実践での経験や問題意識などをリソースに,例えば自分の見てきた子ども達を取り巻く問題とそれに対する対処の必要性を表明する語りとして即興的に語られた。本研究では加えて,コミュニティを構成することを「学習」とする観点からも彼らの活動を切り取り,それらと学校制度の関係についても検討した。
  • OS13-1
    伴碧 (同志社大学 / 大阪大学)
    高橋英之 (大阪大学 / CiNet)
    浅田稔 (大阪大学)
    個体間でリズムを共有することは,コミュニケーションにおいて重要な機能を担っていると考えられている。本研究では,機械的な外見をしたロボットとのリズム遊びの前後で,子どものロボットに対するイメージがロボットのリズムの特性に応じてどのように変化をするのかを検討した。その結果,子どもはリズム遊び後のロボットを対象とした描画において,ロボットに目を付与する傾向がみられた。今後は,リズム遊びにおける子どもの打点行動についても解析を進める。
  • P1-7
    岩田眞樹子 (放送大学教養学部(みどり市立笠懸南中学校))
    日々の授業実践において、多くの教師は、生徒の実態に応じて、指導のねらいを達成するために、指導内容を変えずに、より効果的な指導方法を教師が探究的に選択していく。今回、授業において、指導内容をそのままに、指導方法を変えたときに、根拠を適切に用いて課題解決ができる生徒がどのように増えるかを見て取りながら,子供の問題解決を効果的に支える「足場掛け」について考察した.
  • P1-15
    岡夏樹 (京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系)
    服部侑介 (京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科)
    深田智 (京都工芸繊維大学 基盤科学系)
    尾関基行 (京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科)
    Okanda & Itakura (2010)は、3歳児は質問に対する答を知っている場合でも「はい-いいえ」質問に対して「はい」と答える傾向があることを示した。我々のロボットは物の名前と「はい-いいえ」質問を含む3種類のモダリティの発話への適切な応答を並行して学習する。このロボットが物の名前を正しく覚えた後でも肯定バイアスを持つことを実験的に示した。本論文では、肯定バイアスの成立メカニズムを計算論的に論じる。
  • P2-31
    本多明子 (至学館大学 健康科学部)
    言語の有標性に関して,無標形は有標形より構造的かつ認知的に単純で,頻度分布が広いと一般に考えられている(Givon (1991)).そして,このような無標形の特性により,無標形は有標形に比べて獲得され易いと言われている,この点に関して,英語の動詞・不変化詞構文 (Verb-Particle Construction)を取り上げ,当該構文の獲得について探究する.
  • P3-9
    富田瑛智 (筑波大学システム情報系)
    須藤智 (静岡大学 大学教育センター)
    原田悦子 (筑波大学人間系心理学域)
     本研究では,複雑な操作を必要とする日常的な機器として車載エアコンを対象とし,二重課題状況において,認知的な加齢の効果がどのように現れるのか検討した。実験では大学生と高齢者が,車載エアコンの操作課題を行った後,模擬的な運転課題と同時に車載エアコンの操作課題を行った。その結果,高齢者は模擬運転課題とエアコン操作課題を同時に行うことよりも,課題間の切り替えに困難を示している可能性が示された。
  • P3-10
    松熊亮 (首都大学東京大学院 人文科学研究科)
    本発表は社会文化的アプローチを理論的背景に同じケーキ屋で先輩-後輩関係にある職人1事例の検討を行う.協力者にはそれぞれ一回ずつの作業観察と仕事意識についての聞き取りを行った.作業分析では,以前の分析では違いが目立たなかった両者に作業没頭の度合いにおいて差異が見つかった.言語報告からは先輩が後輩に関わる態度や,両者の態度共有を示すやりとりが見られた.本事例検討を通して主体の試行錯誤とそれをささえる仕組みに関する考察を行う.
ページのトップへ戻る