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創造性

  • OS08-2
    近藤健次 (北陸先端科学技術大学院大学)
    永井由佳里 (北陸先端科学技術大学院大学)
    創造性は様々な問題の解決のために重要であり,現在,創造性に関連するグループワークがいたるところで行われている.本論文では,ブレインストーミング,創造性の概念,グループワークの概念についての先行研究をレビューし,創造性のレベルおよびグループワークの目的によってグループワークの分類をおこなった.この分類に基づいて,グループワークの創造性に関する今後の研究についてのいくつかの方向性を示す.
  • OS09-5
    山川真由 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    清河幸子 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
     新奇なアイデアを生み出すには通常とは異なる枠組みで知識を用いることが重要となる。本研究では対象間の共通性を発見することを通じたカテゴリの再構成について検討した。参加者は2つの対象の関連性評定と共通点の発見が求められた。結果として,対象間の関連性が低いほど発見された共通点は少なく,妥当性も低かったが,独自性と面白さは高かった。以上より,離れた対象の共通点を発見することで新奇なアイデアのベースが作られることが示唆された。
  • OS09-6
    山下美穂 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    木村友香梨 (名古屋大学教育学部)
    小室弘樹 (名古屋大学教育学部)
    中村優花 (名古屋大学教育学部)
    清河幸子 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    中山清香 (名古屋大学教育学部)
    本研究はオブジェクトとの相互作用で得られる情報,特に,視覚的入力が創造的なアイデア生成に及ぼす影響を検討した.大学生64名を対象にプラスチック板の使い道を考える課題を実施した結果,オブジェクトと相互作用出来る場合に創造的なアイデアの生成が促されることが明らかになった.また,オブジェクトと相互作用時に視覚的入力を制限した場合には,触覚的情報に着目したアイデアがより多く生成されることが示された.
  • OS09-7
    本田秀仁 (東京大学)
    鷲田祐一 (一橋大学)
    須藤明人 (東京大学)
    粟田恵吾 ((株)博報堂)
    植田一博 (東京大学大学院総合文化研究科)
    本研究では、未来に関するアイデア生成手法である未来洞察手法を用いて、この手法のエキスパートとノンエキスパートを比較することにより、洞察力に富むアイデア生成に関わる認知的要因について、心理実験を実施して検討を行った。結果として、エキスパートはノンエキスパートに比べ、多様な視点からアイデアを生成していることが明らかになった。このことから、洞察力に富むアイデアを生成する上で、視点の多様性が重要な役割を果たしていることが明らかになった。
  • OS09-8
    縣拓充 (千葉大学コミュニティ再生・ケアセンター)
    神野真吾 (千葉大学教育学部)
    筆者らは千葉大学の一般教養の科目の中で,アーティストとの協働によるアート・プロジェクトへの参加を通じた,創造性の育成のための実践を行っている.本発表では,この実践の背後にある創造性の考え方やモデル,授業のカリキュラム,そしてインタビューや観察に基づく学生の体験を紹介する.現時点では,実証的な効果の検証は不十分と言わざるを得ないが,多様な創造性の捉え方を比較したり,創造性の育成方法を議論する上での,一つの材料を提供できたらと考えている.
  • P1-17
    石黒千晶 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    本研究は芸術表現経験が触発体験にどのように影響するかを検討した。その際に、媒介変数として、芸術表現への有能感と芸術鑑賞の態度を仮定し、自分と他者の表現を伴う鑑賞態度が最も触発体験を予測し、芸術表現経験は芸術表現の有能感と自分と他者の表現を伴う鑑賞態度を媒介して触発体験に影響するという仮説を立てた。185名の大学(院)生を対象に仮説を検証する調査を実施した。重回帰分析と構造方程式モデリングの結果、仮説が部分的に支持された。
  • P1-31
    中野優子 (東京大学大学院学際情報学府)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    熟達した振付家・ダンサーの森山開次氏に注目し,コンテンポラリーダンスにおける振付創作過程を,認知プロセスと身体プロセスの関わり合いという観点から検討した.結果,振付創作における認知プロセスは「着想の観点」「具現化の観点」「目的」の観点から捉えられ,これらの内容は,異なる特徴を持つ3つのフェイズを経て移り変わることが明らかになった。更に認知プロセスは,実際の身体運動である身体プロセスと輻輳的に相互作用しながら展開することも明らかになった。
  • P1-32
    清水大地 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    本研究では,熟達者の有する即興的な表現方略について,ブレイクダンスを対象とした長期的なフィールドワークを行った.その際,既に獲得している5つの技術を複数回に渡る実践でどのように使用しているか,その使用方法はどのように変化するのかに着目した.結果として,熟達者は,各技術について3つのレベルから変更を加えつつ状況に適応した表現を行うこと,ある程度基本的なパターンを構築しつつ,状況に応じてそれらを変更して利用することが示唆された.
  • P1-36
    仲嶺真 (筑波大学大学院人間総合科学研究科)
    山田陽平 (奈良教育大学)
    河原純一郎 (北海道大学大学院文学研究科)
    永井聖剛 (愛知淑徳大学人間情報学部)
    我々は,大きく腕を回すと,小さく腕を回したときに比べ,拡散的思考が促進されることを明らかにした。しかし,大きく腕を回す動作が必須であるのか,広範囲に視線を向けるだけで十分なのかは明らかではなかった。そこで,本研究では,広範囲の視線移動が,拡散的思考を促進するかを検討した。その結果,広範囲の視線移動は,狭範囲の視線移動に比べ,拡散的思考を促進しなかった。この結果から,拡散的思考の促進には,腕を回す動作が必須であることが示唆された。
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