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意思決定

  • OS01-1
    北島宗雄 (長岡技術科学大学/東京大学)
    We have developed an architecture model, MHP/RT, that is capable of simulating people's daily action selection processes as an implementation of the dual-process theory (Kitajima and Toyota, 2013). MHP/RT describes people's daily behavior as a cyclic process of action selection and memory formation in the form of multi-dimensional memory frames. The cyclic process implies that the ways how people actually did should affect what would be memorized, and in turn the contents of memory should affect what people would do in the future. The purpose of this document is to provide a bird's-eye view of our project, development of a framework for considering the behavior of human-beings in the universe, NDHB-Model/RT, and a cognitive architecture, MHP/RT, that is capable of simulating human being's daily decision making and action selection under NDHB-Model/RT, with its complement memory structure, multi-dimensional memory frames.
  • OS05-7
    小川昭利 (東京大学人文社会系研究科)
    平山いずみ (東京大学人文社会系研究科)
    亀田達也 (東京大学人文社会系研究科)
    これまでの非協力ゲームを用いたfMRI研究では,相手の行動を読むことに関わる脳活動が示されてきた.本研究では,非協力ゲームのひとつであるマッチングペニーにおいて,相手が手を読んでくるという認識に関わる脳活動をfMRIにより調べた.fMRIデータをモデルベース解析した結果,右側頭頭頂接合部が,相手が手を読むことと、読んだ結果を利用した行動決定を行うことの推定に関わることを示した.
  • OS06-1
    和田有史 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所)
    人間の日常的な食品の認知には多くの意思決定が含まれている.食品と非食品の判断のような感覚・知覚的な判断だけではなく,高次な認知の問題もある.本講演では,前者に係わる事例として,乳児期の視-嗅覚統合と,成人期の新奇食品の選好に与える嗅覚の影響についての心理物理学的研究を紹介する.さらに,後者の例として認知傾向の個人差と食品表示の理解の関係についてのweb調査研究を紹介する
  • OS06-2
    平原憲道 (慶應義塾大学)
    医療文脈でのJDMとも呼べるMDM(Medical Decision-Making)は、欧米ではJDM研究とほぼ時を同じくして発展してきたが、日本においては未だ歩みが遅い領域である。欧米での優れた研究を示しながら我が国でのMDM研究を紹介する。昨今大きな注目を浴びる「ビッグデータ」の現場からも、実験室を飛び出したJDMの可能性を探ってみたい。
  • OS06-3
    白砂大 (千葉大学)
    松香敏彦 (千葉大学文学部)
    本研究は,因果強度判断課題における主題化効果の影響を検討することを目的とした。課題では,実験参加者が操作可能な「標的原因」と操作不可能な「文脈」のそれぞれが結果事象をどのくらい引き起こすかを判定させた。結果として,文脈への判定時には主題化効果は有利に働かなかったが,標的原因への判定時には主題化効果が多少ながら有意に働くことが示唆された。
  • OS06-4
    松永聡太 (東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系修士1年)
    本田秀仁 (東京大学)
    植田一博 (東京大学大学院総合文化研究科)
    Eversら(2014)は、選択肢セットの色・形などがすべて“同じ”ことが全体としての調和度を生み、それが選択に影響を与えるSet-fit効果を報告した。本研究ではこの効果を拡張し、“英国風”・“オリエンタル風”といった、概念的な特徴から形成される調和度が選択行動に与える影響について実験的に検討を行った。結果として、選択肢セットの概念的調和度は選択に影響を与え、非一貫した選択行動につながることが明らかになった。
  • OS06-5
    中村國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    神田咲 (成城大学社会イノベーション学部)
    本研究の目的は,量刑判断に対して被疑者の画像が与える影響を検討することである.この目的のため,実験参加者に架空の事件に対する量刑判断を被疑者の画像(写真/イラスト)×被疑者の数(1人/3人)の計4条件のいずれかで行わせた.実験の結果,被疑者の数の影響は被疑者がイラストで提示された場合よりも写真で提示された場合の方が強いことが示された.
  • P1-21
    中村國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    本研究の目的は,第2言語の使用が意思決定に対して合理的な反応を促進するとする異言語効果の影響を日本人参加者で検討することである.実験参加者は12種類の道徳のジレンマ課題を日本語か英語のいずれかで判断することを求められた.分析の結果,先行研究の知見は再現されたものの,先行研究の解釈に疑問があることも同時に示された.
  • P2-3
    山内保典 (大阪大学)
    八木絵香 (大阪大学)
    地球温暖化対策事業を推進する際の三つの説明フレームとして,「地球温暖化」,「持続可能な社会」,「新成長戦略」を取り上げ,温暖化対策事業の評価に与える影響を比較した.その結果,約1/3の事業で,フレームによって評価に有意差がみられた.また女性より男性,若年層より高齢層の方がフレームの影響を受けていた.また市民の平均的な支持を得られるフレームと,強い賛成と反対を比較的多く得られる論争的なフレームの存在が確認された.
  • P2-4
    小橋康章 (株式会社大化社・成城大学)
    認知科学的観点で高齢化研究の課題を展望し、研究のテーマ、研究の方法論、研究のコミュニティのあり方という3つの角度からJCSSに提案を行う:(1)認知的な諸問題など高齢化に伴う様々な問題や機会を、認知科学の重点テーマの一つと位置付ける。(2)高齢者を実験参加者とする実験研究のほか、高齢者の一人称研究を重点的に奨励する。(3)日本認知科学会にシニア会員制度を導入し、高齢化研究の主役を担ってもらう。
  • P2-16
    犬童健良 (関東学園大学)
    本論文はゲーム理論を認知モデルに応用する.本論文が提案するアプローチでは,思考の結果は均衡点におけるエージェントの最適反応(本論文では情報反応モデルと呼ばれる)として近似される.ゲームの均衡点はフレーム理論に基づき解釈される.具体的応用として,4枚カードの選択課題と3囚人問題をとりあげる.これらは論理や確率を問うクイズ問題であり,直観的な解と数学的な解との間の対立が,適切なゲームモデルの選択として明快に説明される.
  • P2-27
    福田怜生 (学習院大学大学院)
    本研究の目的は,広告への移入を向上させる要因を明らかにすることである。移入とは、消費者が物語に没頭した状態と定義され,広告の説得効果を向上させる状態としてマーケティング研究などから注目を集めている。しかし、これまでの研究では、移入を向上させる要因は十分に検討されてこなかった。そこで本研究では、広告形式と商品画像に着目し、これらが移入に及ぼす影響について検討を行った結果、物語形式と高品質商品の画像が移入を向上させることが明らかになった。
  • P2-29
    石川悟 (北星学園大学文学部)
    嘘を吐く時,「自身の嘘によって相手を騙すことができた」という確信はどのように得られるのか.本研究では,相手の立場に立った思考および自身の振る舞いについてのモニタリングと,自身が吐いた嘘への自身の程度との関係について検討した.その結果,嘘を吐いているときの自身の内的過程に対するメタ認知が不十分なことが,嘘に対する確信を生み出す可能性が示唆された.
  • P3-18
    後藤康志 (新潟大学教育・学生支援機構)
    本研究では,メディア認知をAHPで可視化し,その可視化されたメディア認知を省察するメタ認知的活動(自己分析,他者との対話,再度の自己分析)を行った.上記の処遇を行うことで,メタ認知的知識を提供できたことが示唆された.
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