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創造性

  • OS05-4
    山川真由 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    清河幸子 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    新しいアイデアを生み出す時には,事物を新たな視点から捉える必要がある。本研究では,そのために有効な方法として2つの対象間の共通点の探索に着目し,その過程について発話プロトコル分析を用いて検討した。その結果,活性化した属性を照合するだけではなく,共通点となるように表現を言い換えることで独自で面白い共通点が発見されること,関連性が高い対象間での共通点の探索に比べ,低い対象間での共通点の探索において,より言い換えが用いられることが示された。
  • OS05-5
    福田玄明 (東京大学大学院 総合文化研究科 助教)
    北田萌香 (東京大学)
    植田一博 (東京大学大学院 総合文化研究科 教授)
    創造性は認知科学における大きな問題の一つです。しかし、これまでの多くの先行研究は定性的な記述がされており、創造性の基礎となる認知プロセスについては、まだあまりわかっていません。 本研究では、定量的な評価のため、創造性と計算モデルを用いて推定された意思決定における行動特性との関係を調べました。結果は、情報探索傾向が創造性と相関することを示しています。この結果は、創造性が情報探探索傾向の認知プロセスと共通基盤をもつことを示唆しています。
  • OS05-7
    新谷嘉朗 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    寺井仁 (近畿大学産業理工学部情報学科)
    三輪和久 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
    創造性の先行研究では「発明先行構造」の重要性が明らかにされてきた.同様に漫画家らは事前のキャラクター設定の重要性を指摘している.本研究では,事前のキャラクター設定が,作品上にどのように反映され,最終的に作品の質につながるのかを漫画作成課題を用いて媒介モデルによって検討した.その結果、主人公の社会的な記述とストーリーの質との関係を外向性が媒介し,また,主人公の内在的な記述と表現の質との関係を漫画的な記号が媒介することが明らかになった.
  • OS14-5
    清水大地 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科・学際情報学環)
    観客を前に共演者とパフォーマンスを披露することは,芸術表現の熟達にいかなる影響をもたらすのか.本研究では,ブレイクダンスにおける練習と実践を通した熟達について,熟達者3名へのフィールドワークによる検討を行った.領域技術の変化について,技術自体の質や前後も含めた連なりの内容など,3点から分析を行った結果,熟達者は練習で内容や質を十分に生成・改善した上で実践に用いたこと,実践の前後で新しい内容を活発に生成していたことが示された.
  • P1-37
    田中吉史 (金沢工業大学情報フロンティア学部心理情報学科)
    絵画鑑賞初心者が持つ写実性制約の緩和に対して解説文が与える効果と絵画に対する反応のタイムコースを、絵画鑑賞中の発話の分析を通して検討した。48人の一般大学生が2人一組で2種類の具象画を5分ずつ鑑賞し、自由に会話した。発話内容の分析から、絵画の構図や技法に関する解説文は、鑑賞の初期から絵画の形式的側面への注目を促すこと、絵画に描かれた対象物についての解説文は写実性制約を強める可能性が示唆された。