キーワード索引

創造性

  • OS14-5
    公募発表
    田中 吉史 (金沢工業大学)
    音楽大学の作曲課程の教員2名に対するインタビューから、音楽大学での作曲の指導がどのように行われているのかを検討した。作曲指導は(1)作品創作に対する指導、(2)より多くの音楽作品・芸術作品に体系的に接することを促すこと、(3)作品の実演などより実践的な経験をする機会の設定、の3種に大別された。レッスンの方略について、言語化によるメタ認知の促進、Geneploreモデル、社会的・文化的文脈の変化などの観点から分析を試みた。
  • P1-002A
    服部 エリーン 彩矢 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    山川 真由 (名古屋大学)
    三輪 和久 (名古屋大学)
    本研究は,新奇性が高いものを志向するパーソナリティ(新奇性追求傾向:NS)が新奇な製品に対する実用性評価に影響するかについて検討した.調査では,参加者は文房具製品の評価とNS尺度に回答した.評価セットの文房具製品は,新奇性と実用性の評価が分散するように,アイデアコンテスト受賞作品や,市販の製品を含めていた.調査の結果,NSが高いと,NSが低い場合に比べて,新奇性が高い製品の実用性を高く評価することが示された.
  • P1-039A
    澤田 和輝 (京都大学大学院教育学研究科)
    今津 慎太郎 (京都大学大学院教育学研究科)
    野村 理朗 (京都大学大学院教育学研究科)
    規範の厳格さは拡散的思考に及ぼす影響とそれを調整する個人差要因を実験的に検討するために,シナリオ課題を用いて規範の厳格さ/寛容さを実験的に導入した後,従来の代替用課題の限界点を踏まえた拡散連合課題を用いてアイディアの生成と抑制の二過程を含む拡散的思考を測定した.その結果,刺激探求の低い個人においては,規範の厳格さが産出される単語ペアの類似度を低下させること,すなわち拡散的思考を促進させることが示された.
  • P1-045
    安陪 梨沙 (立命館大学大学院人間科学研究科)
    服部 雅史 (立命館大学)
    安陪・服部 (2021) では創造性を向上させる要素として概念どうしの関連性およびアドホックカテゴリ想起訓練の影響を検討した.その結果,アドホックカテゴリを想起することで生成物の創造性と独創性が向上することが明らかになった.本研究ではその効果を検討するため創造性,独創性の得点と有用性得点の相関を比較した.結果から,アドホックカテゴリ想起訓練は独創性を向上させ,有用性は向上させないことが明らかになった.
  • P1-048
    髙木 紀久子 (東京大学大学院総合文化研究科)
    王 詩雋 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田 猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    We developed the following design principles for a STEAM program for higher education which is considered to be insufficient in research and practice based on previous studies on artistic creation: 1) teach the knowledge about the creative process of art; 2) teach the method of PROBE, which focuses on physical activity; and 3) let the students spontaneously use this knowledge to create artworks. By implementing those design principles, we taught a STEAM course combining art and psychology at our university. We collected data on the students' coursework and conducted a follow-up interview one year after the course finished. The analysis of interview data showed that this course positively influenced students' creative activities.
  • P1-053A
    今宿 未悠 (慶應義塾大学政策・メディア研究科)
    諏訪 正樹 (慶應義塾大学)
    詩作の際「詩の自律性」を感じることは重要である。詩の自律性とは、詩から書くべき言葉を次々と示されると感じる現象である。本研究の目的は、詩の自律性を感じるときの書き手の認知を探究である。筆者は詩作の実践を自ら行い、実践で生じたものごとを一人称視点から考察した。その結果、詩の世界に身体を没入させ、情景と体感の往還を繰り返すことで新たな「もの」の創起が次々と生じるとき、詩の自律性を感じるのだとわかった。
  • P2-029
    宮田 義郎 (中京大学)
    鈴木 真帆 (中京大学工学部)
    日常的な創造活動による持続可能社会の方向性を探る実践として「不用品を使ったものづくり」を行なった.参加者は、創造の楽しさ、不用品の可能性、社会貢献の可能性を発見した.もの作りで創造的行為の視野が広がり、自己と社会の関係を構築する可能性を表現した拡張CBAAモデルを提案した.効率重視と大量生産品により創造性が抑制されている現代社会で、持続可能社会への一つの方向性としてさらにその可能性を高め、広げていく価値があるだろう.
  • P2-038
    荒川 歩 (武蔵野美術大学造形構想学部)
    本研究では,創作物に対する創造性評価眼の高低を,美術・デザインの専門家による創造性評価との一致度と暫定的に定義し,その創造性評価眼の高低と一般的な創造性評価(ATTA),および美大型創造性尺度の得点との関係を検討した.一般人46名に対するオンライン調査の結果,ATTAの創造性得点とイラストの創造性評価眼および粘土造形物の創造性評価眼との相関係数は極めて低いが,写真の創造性評価眼との間には一定の相関関係が認められた(r=.33).
  • P2-057
    寺井 仁 (近畿大学)
    創造性研究において,プロダクトの創造性がいかに評価されるかは,重要な課題の一つである.本研究では,創造性評価において,評価対象であるプロダクトのカテゴリに対する認知が与える影響を検討した.実験では,プロダクトとカテゴリ名が同時提示される場合を統制条件とし,プロダクトに遅れてカテゴリ名が提示される遅延条件との比較を行った.その結果,カテゴリの遅延提示は,創造性評価を有意に低下させることが示された.