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相互行為分析

  • OS08-3
    公募発表
    牧野 遼作 (広島工業大学)
    本発表では,身体知的重複障害者(息子)とその家族(母)での日常生活で織りなされる相互行為,特に「ハイタッチ」と呼びうる相互行為について紹介を行う.床に座った息子が片手を肩の高さまであげ.同時に呼びかけを行う.対して母は呼びかけに応じて接近し,息子の上げられた片手に手を合わせ,ハイタッチする.複数の事例の分析を通して,彼らの「ハイタッチ」は,機械的になされる振る舞いの連なりではなく,遊戯的な相互行為として行われていることを示す.
  • P-140
    阿部 廣二 (早稲田大学人間科学学術院)
    本稿では、祭りにおける御神体を祀る台の作成過程を、フィールドワークの知見、および参与者らの相互行為の観点から記述し、祭り準備の活動システム、あるいは準備参与者らの倫理について考察した。とりわけ、1)相互行為を通してい課題に対処することで、毎年安定的に台の作成を可能にしていること、2)それでもなお不確実性が残る場合、主観的判断による意思決定を行うこと、3)こうした意思決定が、祭りを自分たちのものにするために有意味であることが考察された。