日程

オーガナイズド・セッション (OS08)

⽂化的実践における認知研究の相互理解に向けて
9月17日(木) 13:30 - 15:30
会場:各OS別 ZOOM会議室
オーガナイザー:土倉英志(法政大学),郡司菜津美(国士舘大学)
  • OS08-1
    文化的実践における認知研究の相互理解に向けて
    土倉 英志 (法政大学)
    郡司 菜津美 (国士舘大学)
    人は誰もが固有の時間と場所のもとで、家事、仕事、学び、遊び、ケア、気晴らしといった「文化的実践」に勤しんでいる。文化的実践に関心を寄せる研究は少なくないものの、こうした研究は固有の現場や実践に根差すがゆえに、見いだされた知見を共有したり、蓄積したりすることに難しさもあると言える。そこで、本セッションでは「文化的実践における人びとの認知」に関心を寄せる研究の相互理解をうながし、議論のプラットフォームの構築を模索することを目的とする。
  • OS08-2
    文化的実践をつなぐアクターネットワーク理論
    招待講演
    伊藤 嘉高 (新潟医療福祉大学)
    分散認知論とアクターネットワーク理論は似通っている。両者とも、行為を主体に還元することなく、モノ(客体)のエージェンシーを認めているからだ。しかし、両者には、科学の位置づけ(科学とは何か、科学は何のためにあるのか)をめぐって大きな違いがあるように思われる。ANTが目指すのは、あくまで「社会的なものを組み直す」ための「客観的(オブジェクティブ)な記述」である。この点から、文化的実践の豊穣化に資する認知科学のあり方を考える。
  • OS08-3
    公募発表
    牧野 遼作 (広島工業大学)
    本発表では,身体知的重複障害者(息子)とその家族(母)での日常生活で織りなされる相互行為,特に「ハイタッチ」と呼びうる相互行為について紹介を行う.床に座った息子が片手を肩の高さまであげ.同時に呼びかけを行う.対して母は呼びかけに応じて接近し,息子の上げられた片手に手を合わせ,ハイタッチする.複数の事例の分析を通して,彼らの「ハイタッチ」は,機械的になされる振る舞いの連なりではなく,遊戯的な相互行為として行われていることを示す.
  • OS08-4
    ディスカッション:文化的実践における認知研究の相互理解に向けて
    パネルディスカッション
    青山 慶 (岩手大学)
    伊藤 崇 (北海道大学)
    文化的実践を対象とする認知研究の多様性と共通性を考えるために、文化歴史的アプローチ、会話分析に造詣が深い伊藤崇(北海道大学)、生態心理学を専門とする青山慶(岩手大学)の2名のディスカッサントが発表についてコメントする。これにより、各アプローチに固有の見方や特徴を議論するきっかけを提供したい。つづいて、発表者とディスカッサントを中心に、文化的実践を対象とする認知研究の相互理解をテーマにディスカッションを行なう。フロアからの質問も歓迎する。