キーワード索引
身体
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P1-43制作プロセスと道具の関係,多重時間スケールの概念,この2つの観点から1名の木工作家がヘラを制作するプロセスを数年にわたってどのように探索しているのか,検討した.2018年,2019年の制作の様子を分析した結果,各年で削りの工程の手順が異なるだけでなく,同じ年であっても1~2日の間に削りの手順を変えていることが示された.マクロ,メゾなタイムスケールの中での工程の変化が見られ,それらが入れ子になっていた.
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P2-37U理論は,7つのステップより構成されるイノベーションとリーダーシップの方法論である.その7ステップのうちのプレゼンシングと呼ばれる第4ステップは,個人あるいは集団が, 未来へ向けた新しい目的, 意志を見出すステップである.本稿では,U理論をモデル化するためには,人間の認知過程と知覚・感情過程を総合的にモデル化する必要があり,その為には通常の身体性認知科学でも足りず,新たな研究手法が必要であることを明らかにし,その端緒を紹介する.
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P3-49本研究では成人が身体部位や空間上の対象を定位する際の手の伸ばし方(リーチング方略)を系統的に調査した。動きを確認しつつ定位するフィードバック制御の出現頻度と体性感覚利用可能性との関係を明らかにし、幼児での検討の指標確立を目指す。身体・空間指し課題で、定位時間とリーチング方略を分析したところ、対象部位が身体の中心軸に近いほど予測的なフィードフォワード制御を使用し、距離や身体の中心軸から離れるほどフィードバック制御を使用する傾向がみられた。