キーワード索引

洞察問題解決

  • O4-2
    岡﨑 優実 (北陸先端科学技術大学院大学)
    日髙 昇平 (北陸先端科学技術大学院大学)
    鳥居 拓馬 (北陸先端科学技術大学院大学)
    本研究では洞察問題が,「問題が何か特定せよ」という二次問題と,それに答えて完成する一次問題の指示に従うことで解答を導く二重問題構造であると仮説を立て,検証のため二値化曖昧画像に写る動物を見つけて回答する二値画像課題を用いて実験した.その結果,解答者の視線の代理指標としたマウスの軌道がひらめきの有無によって異なる結果を示すことが示唆され,二値画像課題が二重構造をとることが示唆された.
  • P-1
    阿部 慶賀 (岐阜聖徳学園大学)
    本研究では、時間圧による洞察問題解決への影響を検討した。先行研究では、他者の成績情報を提示することで解決方略の見直しを迫り、解決成績の向上の効果が報告された。本研究では解決時間確認用の時計の速度を微調整し、残り時間を誤認させることで、先行研究と同様に解決成績を向上させることができた。
  • P-15
    二宮 由樹 (名古屋大学)
    寺井 仁 (近畿大学)
    三輪 和久 (名古屋大学)
    知識や経験の制約から脱却し,新しいアイデアの発見を可能とする創造的認知は,洞察研究を通して検討されてきた.本研究では,次善解によって問題解決が可能な負のフィードバックがない状況で生じる,より良い解への転換について扱う.このような状況では負のフィードバック以外の要因が転換を促進すると考えられる.意思決定研究では判断の流暢性が,回答の変更を促すことが知られている.そこで本研究では,問題解決の流暢性を操作する実験を行う.
  • P-68
    西田 勇樹 (立命館大学)
    服部 雅史 (立命館大学)
    織田 涼 (東亜大学)
    本研究は,織田・服部・西田 (2018) が開発した日本語版遠隔連想課題 (RAT) が洞察を測定する課題として妥当かどうか検討した。実験の結果,(a) RATと洞察課題の間に弱い正の相関があること,(b) RATと創造性課題の成績に相関が認められないこと,(c) RATと語彙量に強い正の相関があることがわかった。本研究では,RAT の洞察問題としての妥当性を確認することができなかった。