キーワード索引
個人差
-
P1-29本研究は,特定の職業場面における比喩選好の個人差を測定するための比喩選好課題 (職業比喩課題)を作成し,その内的整合性とパーソナリティ尺度との関連の予備的検討を目的とした.参加者 (N = 224)は,今回開発した職業比喩課題,曖昧さ耐性尺度 (今川, 1981),そしてTIPI-J (小塩他, 2012)に回答した.結果,職業比喩課題は高い内的整合性を持ち,外向性と負の相関関係, 協調性と正の相関関係にあることが示唆された.
-
P1-52黙読時に主観的に経験される内なる声(IRV)について,413名へのアンケート調査をもとに,個人差を測定する尺度を試作した.会話文と説明文各3文ずつへのIRV経験を5段階で回答させることで,個人差と刺激差を測定することができた.また,数式という他刺激でのIRV経験と正の相関が確認された.この個人差と認知スタイルとの関係を探索したが,明確な関係は見られなかった.採用した刺激文に偏りがあるため再検討は必要であるが,尺度の作成は可能と考える.
-
P2-58本研究では、認知欲求と物語の複雑さがネタバレ効果に与える影響について検討した。ネタバレを含むあらすじ、含まないあらすじのどちらかを読み、その後、小説を読み評価を行ってもらった。その結果、認知欲求の高い参加者はネタバレによって負担感を感じ、対照的に、認知欲求の低い参加者は、読書の負担感が軽減された。これらの結果から、認知欲求がネタバレ効果に及ぼす影響は、作品を読もうとする動機づけに関連していることが示唆された。