研究分野別一覧

発達

  • OS05-3
    公募発表
    西川 純平 (静岡大学)
    森田 純哉 (静岡大学)
    言語発達の過程の一部は音韻意識と呼ばれる能力に支えられる. 発達の過程では,音韻意識が未熟なために起こる誤りが報告されている. このような能力の形成をうまく支援するためには,個人の認知特性を考慮することが重要になる. 本稿では,人の内部プロセスに対応するモデルを組み込んだ支援システムを提案する. 個人に対応するモデルを持つシステムにより音韻意識の形成を支援する仕組みを構築することを目指す.
  • P1-39
    奥村 優子 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    小林 哲生 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    NHK乳幼児番組は研究成果に基づいた番組制作を続けているが,実際に乳児がどれほど理解して視聴しているかは十分に検証されていない。本研究では,乳児が数の研究に基づいて作成された番組映像を理解しているかどうか,注視時間を用いた実験心理学的手法で評価した。その結果,12~18ヶ月児は数の理解に基づいて映像を見ていることが示唆された。乳児の理解可能な範囲内で作成された番組提供は,乳児の知的好奇心を促し,認知発達のゆるやかな後押しが期待される。
  • P2-45
    本多 明子 (神戸女子大学)
    本発表では,形式的・意味的に類似している英語の使役移動構文と動詞不変化詞構文が言語獲得初期段階である幼児の発話においても別個の構文として区別して使用されていることをCHILDESをもとに示す.身に着けるモノと身体部位が関わる位置の変化を言語化するときには、子どもは起点あるには着点となる身体部位を言語化せず,動詞不変化詞構文を選択する。ここでは構文選択について焦点化と経験的基盤が関係していることを示す.