キーワード索引

コミュニケーション

  • OS09-5
    公募発表
    徳永弘子 (東京電機大学)
    本稿は食事中の家族の食卓場面において,子どもの振る舞いについて検討した事例を報告する.焼き肉をしながら食事をする家族の食卓は,友達同士の食事とは違い,よりインフォーマルな場であること,食べる/話す振る舞いに対してコミュニケーションを重視した社会的なルールが適用されない場において,子どもが自分の発話権を獲得し,保持するためには,視線や,ハンドジェスチャー,フィラーなどの技法を用いて達成していることが示された.
  • sP1-2
    山本真秀 (神戸大学)
    野中哲士 (神戸大学人間発達環境学研究科)
    Generally, when conductors tell chorus how to sing well, they frequently use gestures and metaphor. In order to clarify the system how conductors and the member of the chorus communicate together in practices, I analyzed the way a conductor used to communicate with chorus, and chorus’s interpretations about a conductor’s advices. As a result, I found that a conductor used three ways, words, examples by songs, and gestures, in telling chorus how to sing. Moreover , I found not always all chorus receive same meaning from conductor’s advices.
  • sP1-42
    馬田一郎 (株式会社KDDI総合研究所)
    伊集院幸輝 (同志社大学)
    加藤恒夫 (同志社大学)
    山本誠一 (同志社大学)
    次話者と現話者間の相互注視により会話の制御が行われているとの仮説の下に、現話者・次話者・残りの聞き手の注視行動を母語会話と第2言語会話において分析した。相関分析の結果、母語の自由対話と課題対話、および第2言語の課題対話においては、話者交代が起こる発話の前でのみ、現話者から次話者への注視と次話者から現話者への注視に相関がみられた。このことから、これらの会話においては、相互注視が発話順序の割り振りに重要な役割を果たしていることが示唆された。
  • sP1-88
    池永将和 (筑波大学人間総合科学研究科)
    原田悦子 (筑波大学人間系)
    コールセンターにおける対話の実音声データを対象とし,高齢者と若年成人の対話の特徴や,それらが若年成人にとっての高齢者とのコミュニケーションへの困難さ,負担感となっているのか否かについて,探索的検討を行った.高齢者によってうまく説明されなかった問題状況を,若年成人が補完しながら会話を構築し,協同問題解決を進めていくための負荷が示唆され,同時に高齢者が示す社会的な力への対応要求といった異なる負担の存在も示された.
  • sP2-40
    佐山公一 (小樽商科大学商学部)
    話し手が,話し手の怒りの理由を伝えるとき,話し手の怒りの表情や怒りを含む音声が,メッセージの理解にどう影響するかを実験的に検討した.映像を見た後,映像で伝えられたメッセージの分かりやすさと話し手の怒りを評定した.メッセージが話し手を怒らせる理由の有無,話し手の表情の怒りの有無,話し手の声のトーンの怒りの有無に分け分析した.その結果,声のトーンが,メッセージに怒りがあるかどうかの判断に影響することが示唆された.