研究分野で検索

神経生理

  • P1-3
    松田剛 (京都府立医科大学)
    山脇正永 (京都府立医科大学)
    本研究では嚥下運動に関するAutomatic imitation(AI)の存在を筋電および嚥下音を測定することで検討した。もし嚥下運動に関するAIが存在すれば、他者の嚥下運動を観察したときに自身の嚥下運動が促進されるはずである。健常な成人16名(平均23.1歳)を対象とした実験の結果、嚥下運動の映像による嚥下の促進効果は見られなかったが、嚥下音を聞いたときに自身の嚥下開始が早くなり、嚥下音が大きくなる効果が見られた。
  • P1-41
    高橋英之 (大阪大学大学院基礎工学研究科)
    佐武宏香 (大阪大学大学院 工学研究科)
    守田知代 (大阪大学大学院 工学研究科)
    浅田稔 (大阪大学大学院 工学研究科)
    内藤栄一 (CiNet)
    音楽合奏などのコミュニケーションにおいて,主導権をとるleaderと,leaderに追従するfollowerの役割分担がうまくとれることは重要である.本研究では,fMRIによる脳機能計測により,エージェントとのドラミング課題中の被験者の脳活動を計測した.その結果,被験者がleader的スタンスの際に報酬系の活動が高まることが分かった.この結果は我々にとって,leader的スタンスをとることは快であることを示唆している.
  • P2-48
    谷貝祐介 (早稲田大学大学院人間科学研究科)
    古山宣洋 (早稲田大学人間科学学術院)
    本研究では, 熟練者の演奏が, 局所的筋制御ではなく, 多様な筋活動から成立していることを実証した。熟練者・未経験者について, ⅰ)2分間打叩; ⅱ)手首回旋打叩を課題とし, 打叩間隔の平均・SD, 前腕筋のRelative-Difference Signals (RDS)を算出した。演奏は安定していながらも, RDSでは, 熟練者群内に個別性が認められたことから, 局所的検討では捉えきれない多様な筋活動が存在する可能性が示唆された。