キーワード索引

認知バイアス

  • P1-20
    山本 輝太郎 (金沢星稜大学)
    本研究ではマイサイドバイアスの抑制方法として誤びゅうに着目し,誤びゅう教材の閲覧の有無によるマイサイドバイアスの低減効果について実証的に検討した.テキストアニメーションでの解説を実装したオンライン教材,およびネットコメント風の実験用の刺激課題を用意し,介入実験を実施した(非ランダム化比較試験).実験の結果,誤びゅうの学習によってマイサイドバイアスに対する一定の低減効果がみられた(全体効果量-0.72).
  • P1-40
    新美 亮輔 (新潟大学)
    人口のq(%)を占めるマイノリティがn人の集団に1人でも含まれる確率Pは大幅に過小視されることが報告されている.教員や管理職がこのような過小視をする場合,教育環境・職場環境の改善を妨げる可能性がある.そこで本研究は,qやnの情報提示方法を工夫することで,nが増えるとPも増える関係に気づきやすくしPの過小視を緩和できるか検討した.しかし,本研究の手法ではPの過小視傾向は変化しなかった.Pの理解には独特の困難が存在することが示唆される.
  • P3-34
    嶋田 祐観 (北陸先端科学技術大学院大学)
    松崎 由幸 (北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 先端科学技術専攻)
    宮本 遥奈 (北陸先端科学技術大学院大学)
    鳴海 康平 (北陸先端科学技術大学院大学)
    Haoran Sun (北陸先端科学技術大学院大学)
    YaoWenbo (北陸先端科学技術大学院大学)
    中分遥 (北陸先端科学技術大学院大学)
    文化は認知バイアスに沿って変化する場合がある.本研究では,文化変化の要因として「可愛さ」の認知バイアスであるベイビースキーマに基づき,目の大きさに着目し分析した.分析にはYOLOを用いて6誌から1,406枚の顔画像を抽出した結果,低年齢層向けほど目が大きい傾向が確認された.また,登場人物の性別の影響も見られた.今後の展望として,可愛さの表現が性別や年齢でどのように異なるかを理解することで,より多様なデザインへの展開も期待される.