キーワード索引

美的体験

  • O2-3
    櫃割 仁平 (ヘルムートシュミット大学)
    Selina Weiler (ヘルムートシュミット大学)
    Maria Manolika (ヘルムートシュミット大学)
    Thomas Jacobsen (ヘルムートシュミット大学)
    本研究は,日本の伝統宮廷舞踊である舞楽の美的鑑賞における文化差を検証した初の実証研究である。質的・量的手法を用いて日本人とドイツ人参加者を比較した結果,日本人は選好,超越的体験,優美さ,調和と構造において一貫して高い評価を示した。この文化差は,日本の美的概念「間」と,東アジアの全体的認知処理対西洋の分析的認知処理の違いで説明される。文化特有の認知スキーマが複雑な美的刺激の受容を形成することが明らかになった。
  • P1-41
    澤田 和輝 (京都大学大学院教育学研究科)
    平山 れい (なし)
    佐藤 可南子 (なし)
    丹治 真琴 (京都大学大学院教育学研究科)
    郷田 寛二 (京都大学大学院教育学研究科)
    本研究では,美術館でフィールド調査を実施し,どのように芸術作品を鑑賞する個人が鑑賞において美的体験するのかを検討した。その結果,芸術鑑賞時にメタ認知的知識(自分自身や他者の鑑賞・作品・鑑賞方略に関する知識)をもつ個人ほど作品を理解し,好きになる傾向があることが示された。本研究は,美的体験における鑑賞のメタ認知の重要性を強調し,教育的介入の開発に資する基礎的知見を提供するものである。