研究分野

音楽

  • OS14-5
    公募発表
    田中 吉史 (金沢工業大学)
    音楽大学の作曲課程の教員2名に対するインタビューから、音楽大学での作曲の指導がどのように行われているのかを検討した。作曲指導は(1)作品創作に対する指導、(2)より多くの音楽作品・芸術作品に体系的に接することを促すこと、(3)作品の実演などより実践的な経験をする機会の設定、の3種に大別された。レッスンの方略について、言語化によるメタ認知の促進、Geneploreモデル、社会的・文化的文脈の変化などの観点から分析を試みた。
  • P1-038
    塩﨑 琢人 (横浜少年鑑別所)
    椎名 乾平 (早稲田大学)
    本研究では、3和音の調和性に和音中に含まれるピッチ距離が影響を与えることを仮定した。55種類の3和音について聴取実験を行い、被験者が和音の調和性を評定した数値について、ムーアペンローズの疑似逆行列を用いた分析を行い、各ピッチ距離の影響を係数として算出したところ、一般に不快な響きを生むとされるピッチ距離は和音全体の調和性に負の影響を及ぼすことが示唆された。本研究を応用することで、チャイム音のような音楽をより効果的に使用できると考えられる。
  • P2-042
    清水 大地 (神戸大学人間発達環境学研究科)
    岡田 猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    ダンスや音楽等の上演芸術においては,複数の演者が活発に関わり合い魅力的なパフォーマンスを披露する.その興味深さの一方で,上記の関わり合いの特徴の定量的検討や現象を捉える枠組みの提案は,十分になされていない.本研究は,著者の取り組んできた演者間の関わり合いに関する研究や他の関連研究を,特に同期・協調に着目したものを中心に紹介する.そして,以上の知見を踏まえ,演者間の関わり合いの特徴を捉えるための枠組みを整理し,今後の展望も含め考察する.