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物語生成論

  • P2-09
    青木 慎一郎 (岩手県立大学)
    ASD者の情報選択特性をナラトロジーの観点から検討した。ASD者はコミュニケーションにおいて物語の論理展開の分岐・選択に注目しない。分岐・選択の少ない要約に親和性がある。要約の「見立て」「たとえ話」は構造が異なる。「見立て」は結論に至らず想起継続となり支障が出る。「たとえ話」は論理展開があり他者と共有が可能で想起継続を止め得る。また、現実と離れた表現であり、状況と距離を置けるので支援に活用できる。物語生成論によるシステム化が期待される。