研究分野別一覧

臨床

  • P2-09
    青木 慎一郎 (岩手県立大学)
    ASD者の情報選択特性をナラトロジーの観点から検討した。ASD者はコミュニケーションにおいて物語の論理展開の分岐・選択に注目しない。分岐・選択の少ない要約に親和性がある。要約の「見立て」「たとえ話」は構造が異なる。「見立て」は結論に至らず想起継続となり支障が出る。「たとえ話」は論理展開があり他者と共有が可能で想起継続を止め得る。また、現実と離れた表現であり、状況と距離を置けるので支援に活用できる。物語生成論によるシステム化が期待される。
  • P2-18
    渋谷 友紀 (障害者職業総合センター)
    清水 求 (障害者職業総合センター)
    野澤 卓矢 (障害者職業総合センター)
    前原 和明 (秋田大学教育文化学部)
    八木 繁美 (障害者職業総合センター)
    ワークサンプル幕張版(MWS)は,障害のある人の職業評価を行うために用いられるツールである.本研究では,一般成人がMWSの新規課題の一つである「文書校正」課題を行った際のエラーを分析した.その結果,エラーが,作業マニュアルやその他の資料の参照を必要とする箇所において多くなることが分かった.
  • P2-47F
    金谷 悠太 (名古屋大学情報学研究科)
    川合 伸幸 (名古屋大学大学院 情報学研究科 心理・認知科学専攻)
    怒りは文化や年齢を問わず, 誰もが経験する情動である一方, 怒りを適切に制御できなければ, 人間関係の悪化や, 循環器系疾患リスクの増大など, 重大な問題を引き起こす。これまで, 数多くの研究が怒りを抑制する手法を検討したが, 各手法の特徴や問題点を網羅的にまとめた研究はこれまでなかった。そこで本研究は, 実験的手続きを用いた怒り抑制手法をレビューし, 現存する手法それぞれの特徴や有効性と問題点を明らかにする。