研究分野別一覧

自然言語処理

  • P-28
    得丸 久文 (著述業)
    66千年前に南アフリカで生まれた言語的人類は喉頭降下によって音節を獲得すると,音節の音素性が無限の語彙を,モーラ性がや文法的修飾を可能にした.5千年前に文字が発明されると,知識は時空を超えて共有できるようになり連続的な発展をとげる文明が生まれ,言葉を群として操作する概念が生まれた.今日,言語情報は電子化し,有史以来の人類の知的営為をキーワード検索の対象とするようになった.これから言語的人類の 知能はどのように進化していくのか
  • P-46
    関根 壮汰 (公立はこだて未来大学)
    寺井 あすか (はこだて未来大学)
    2つの概念の組合せによりユーモアが生起される「なぞかけ」を取りあげ,印象変化とユーモアの関連について検討した.本研究では,日本語評価極性辞書を用いることで単語印象を考慮したなぞかけ生成モデルを構築し,シミュレーション結果を用いた心理実験により,オチの提示による先行単語の印象変化と変化とユーモアの関連について明らかにした.その結果,先行単語そのものの印象とオチの提示による変化がユーモアに寄与している可能性が示唆された.
  • P-97
    池田 駿介 (東京電機大学)
    布山 美慕 (早稲田大学)
    西郷 甲矢人 (長浜バイオ大学)
    高橋 達二 (東京電機大学)
    意味の創造過程としての動的な比喩理解のため提案として,圏論の概念を用いて構築された不定自然変換理論 (TINT, 布山 & 西郷, 2019 ; Fuyama & Saigo & Takahashi, 2020) に基づき,2つのシミュレーションを実施する.また,実験によって,人間の比喩解釈となる対応づけデータを収集し,これをシミュレーション結果と比較することで,TINTがどこまで人間に近い判断を行うことができるのかを検証する.