研究分野別一覧

感情

  • OS03-5
    公募発表
    佐々木美加 (明治大学商学部)
    本研究では,中世の詐欺に関する絵画が,現代の詐欺に対する危機意識を高めることを実証的に明らかにする。実験では,ラ・トゥールの「いかさま師」の画像を絵画刺激とし,呈示後の感情と詐欺への危機意識が測定された。その結果,絵画呈示条件では,恐怖感が喚起され,詐欺脆弱性が改善されることが示された。本研究結果から,時代も民族も風俗も超えて,詐欺への危機意識を有意に高める効果が絵画刺激にありうることが示唆された。
  • OS08-3
    公募発表
    三島瑞穂 (宇部フロンティア大学)
    臨床心理学においてプロジェクションに最も近い概念は投影であるが,描画や刺激に対する言語反応への内的表象の投影に限られている.一方,認知科学では,認知的な働きの一つとして幅広くプロジェクションの研究が展開されており,その知見を臨床心理学に応用することで心の働きやメカニズムの理解が深まると考えられる.本研究では他者の視点と自己の視点を仮想的に交換することで心理的変容を促す心理療法を題材に,そこで成立しているプロジェクションについて検討する.
  • OS08-4
    公募発表
    中田龍三郎 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    川合伸幸 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    実環境に他者が存在しなくても,他者が実在しているように感じることがある.さらにそれが主観的な判断や神経活動に影響を及ぼすことがわかってきた.本発表はこの現象について「プロジェクション」の視点から考察することを目的としている.そのため,異なる存在に他者が投射される「異投射」に着目する.著者らの最新の研究成果を投射の側面から捉え直し,ヒトは積極的に「心的に他者を感じ」投射先との整合性をさほど気にせず投射する傾向があることについて論じる.
  • P1-2
    方(Fang) 思源(Siyuan) (早稲田大学グローバルエデュケーションセンター )
    田和辻可昌 (早稲田大学人間科学学術院)
    松居辰則 (早稲田大学人間科学学術院)
    This study investigates whether the relationship between prototypicality and preference of paintings differs across styles using Gogh's and Gauguin's paintings. Data analyses show that affective evaluation of paintings has dimensions "Nervosity", "Individuality" and "Preference". Regarding the acquired Gogh style, nervosity correlates positively with prototypicality and negatively with preference, implying that nervosity may bridge a spurious prototypicality-preference relationship. Regarding the acquired Gauguin style, neither nervosity-prototypicality nor prototypicality-preference correlation exists. The results suggest that, in different styles, different prototypicality-preference correlations will be detected due to different underlying mechanisms.
  • P1-3
    Thanakit Pitakchokchai (Graduate School of Integrated Science and Technology, Shizuoka University)
    森田純哉 (静岡大学情報学部)
    山本 祐輔 (静岡大学情報学部)
    遊橋裕泰 (静岡大学情報学部)
    高口鉄平 (静岡大学情報学部)
    This research aims to develop a system based on ACT-R cognitive architecture to prevent rumination. The proposed system consists of two sub-systems: data collection sub-system and distraction sub-system. The former collects searching data immediately after the individual visits a website. The latter includes an ACT-R cognitive model that utilizes such data as well as physiological data directly from the individual to predict rumination while searching through websites. In addition to predicting rumination, it provides an implicit intervention for rumination based on a concept of nudge. While a product image on the screen displays on the screen, after rumination is detected, the system changes the image to mildly intervene not to keep ruminating.
  • P1-4
    郭セツ根 (名古屋大学 大学院 情報学研究科)
    川合伸幸 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    Food tastes better and people eat more when eaten with company than alone. A good example demonstrating an influence of social factors in food intake, eating together can make food taste better. Here, we further explored a social facilitation of eating in the absence of other individuals. In this study, we set three videos. Participants tasted popcorn when watching each video. Participants ate more popcorn when they watched the other eating video than watched the other calling or the absence video. The subjective evaluations of popcorn was also better in the eating condition than absence condition, but not differ from the calling condition. These suggest eating behavior of the other people was a crucial factor to induce a social facilitation of eating.
  • P1-6
    神尾優奈 (静岡大学総合科学技術研究科)
    森田純哉 (静岡大学情報学部)
    個人の共感力を測るEQ(Empathy Quotient)に着目し,それと関連する共感的行動を分析した.共感的行動を引き出す要素としてVRによって導入される身体性も検討した.課題は2人のAgent(Ag1, Ag2)と行うキャッチボールゲームを改変し,Ag1とAg2が参加者とAg1に均等に投げる条件,Ag2が参加者のみに投げる条件を設定した.結果,高EQの参加者はAg1を排斥する傾向があったが,この傾向は身体性の導入によって軽減した.
  • P1-20
    高口鉄平 (静岡大学情報学部)
    土屋望実 (静岡大学情報学部)
    本分析では、インターネットサービス等において個人情報の収集方法や利用目的を定めたプライバシーポリシーについて、そのフォントの変化によって、利用者の信頼感や安心感などの印象に影響を与えるかについて検討した。分析を通じて、プライバシーポリシーへの向き合い方や個人意識などの利用者の属性にこだわることで、フォントがプライバシーポリシーへの印象に有効にはたらく場合があるということが明らかになった。
  • P1-52
    樋田浩一 (東北大学加齢医学研究所)
    越智光 (株式会社デンソー)
    田中君明 (株式会社デンソー)
    杉浦元亮 (東北大学加齢医学研究所)
    自動運転車の室内デザインについて,我々がどのような評価構造を有しているのか明らかにするため,因子分析を実施した.その結果,「高級感」「すっきり・未来感」「活動性」「かわいらしさ」「安心感」の5つの因子が抽出された.これらは,従来の自動車に対してみられていた評価因子と一部共通する一方で,「すっきり・未来感」は,自動運転車に着目したことで抽出された特徴的な因子であった.
  • P1-53
    後藤靖宏 (北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科)
    絵画のタイトルと解説文が印象評価に与える影響を検討した.美術未経験者に絵画を鑑賞させ,美術作品評価のための4因子を用いて評価させた結果,解説文の影響およびタイトルの内容差と解説文の相互的影響は観察されなかった.一方,活動性及び明るさ因子にタイトルの影響が見られた.これはタイトルそのものの影響力が絵画の評価に対して大きな影響を持っているか,タイトルと解説文が絵画に与える影響は別物であると考えられる.
  • P2-9
    白石壮大 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    「この運動は我々が起こしている」と感じる感覚を共同運動主体感という.本研究では,共同作業中の2者の脳波を同時計測し,共同運動主体感と2者の脳波同期の関係から共同運動主体感の生起に関わる脳領域を調査した.実験の結果,相互に協調し合う共同作業課題において,リーダーの右前頭葉とフォロワーの右側頭頭頂接合部(rTPJ)のθ波の活動同期が高まり,共同運動主体感も脳波同期とともに高まることが示された.
  • P2-11
    林美都子 (北海道教育大学函館校教育学部)
    ウィリアムズ信介 (北海道教育大学函館校教育学部)
    本研究では、ほど良い複雑さが音楽の好ましさをもたらすとするBerlyne(1971)の逆U字仮説を踏まえて、音程が作り出す複雑性が音楽の好ましさに与える影響を、3年以上の楽器演奏経験者である音楽経験者とそれ未満の音楽素人とを対象として検証した。大学生141名の協力を得て、144種類の短いメロディについてその複雑性や好意度等を評定してもらったところ、予想通り、両群ともに逆U字曲線を示した。
  • P2-22
    井岡裕也 (認知脳科学研究室、明治大学、理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    視覚情報と運動情報の統合によって仮想の手に対して運動主体感および身体保持感を感じるロボットハンド錯覚がある. 本研究では, ロボットハンドの指先と手の平の向きを変化させ, さらに動作に遅延を加えた場合, どのように錯覚が生起するかを調べた. その結果, 実際の手とロボットハンドが, 時間的または空間的に不整合のとき身体保持感は生起しないこと, 一方で、時間的整合性さえ成り立てば運動主体感は生起することが確かめられた.
  • P2-24
    高埜悠斗 (東京電機大学情報環境学部)
    日根恭子 (豊橋技術科学大学情報・知能工学系)
    アスリートは重要な試合で最も良いパフォーマンスを発揮したいと考えるだろう.先行研究より,中程度の緊張状態が最も良いパフォーマンスを発揮できることが示されている.しかし,過度の緊張のため,良いパフォーマンスが発揮できないことがある.そこで本研究では,特別な練習を必要としない緊張緩和方法を検討した.その結果,急激に運動をした後,休息することで,パフォーマンスの低下を防げる可能性が示唆された.
  • P2-25
    宮代こずゑ (宇都宮大学教育学部)
    冨田茉林 (宇都宮大学教育学部卒業生)
    本研究では,他者とのコミュニケーションの中での攻撃的ユーモア使用について,質問紙による検討を行った.結果より,攻撃的ユーモアはすべての使用動機において,親しくない友人よりも親しい友人に対してより多く使われること,攻撃的ユーモア使用頻度と友人得点尺度との相関の出方については,相手との関係性による違いは見られないこと,またそのポジティブな動機の下で用いられる攻撃的ユーモアはより円滑な友人関係と関連があることが示唆された.
  • P2-31
    西堀遥輝 (静岡大学大学院 総合科学技術研究科 情報学専攻)
    竹内勇剛 (静岡大学創造科学技術大学院)
    P-Q間のツンデレインタラクション(TDI)にてPがQに対して敵対的態度を表明したりする場合(ツン)と,PがQに対して好意的態度を表明したりする場合(デレ)の背反する2面が存在する.しかしTDIがどのようなメカニズムのもとで2者間のインタラクションを成立させているのかこれまでの議論で明らかになっていない.そこで本研究はTDIの参与者間の内部状態とその変化の過程をコンピュータシミュレーションを通して検証することで,TDIのモデル化を行う.
  • P2-48
    熊谷洋 (北九州市立大学)
    森本泰宏 (北九州市立大学)
    顧是凡 (北九州市立大学)
    松田憲 (北九州市立大学)
    有賀敦紀 (広島大学)
    「選択のオーバーロード現象」には賛否両論あり、必ずしも一致した見解があるわけではない。そこで、今回商品に対する関心度を予め分析し、商品選択肢数の相違に伴う満足度、後悔度及び購入意図の変化と「選択のオーバーロード現象」の発生について検討した。その結果、同一の参加者でも用いたペットボトルの種類と商品への関心度の相違によって「選択のオーバーロード現象」の有無が生じることが確認できた。
  • P2-57
    中村太戯留 (武蔵野大学)
    ユーモアには何らかの不調和が関与することが知られている.しかし,ユーモアを生じない不調和もあり,ユーモアを生じる条件は不明である.本研究では,韻律を有する皮肉的表現を用いて,文脈情報,発話内容,そして発話韻律の組み合わせで,不調和とユーモアの関係を実証的に検討した.結果,ネガティブな文脈とポジティブな内容と韻律の組み合わせの面白さが一番高く,ユーモアは文脈との不調和数と関係する可能性が示唆された.
  • P2-62
    松本一樹 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    近年,鑑賞者がいかに作品の背景にある作者情報の認識の鑑賞における重要性が示されてきている.本研究はこれに沿い,作者の方に意識を向けながら作品を見ることと,作品自体の表象する意味世界(作品世界)の形成(特に想像の広がりの程度)やその他の美的印象等との関係性を検討した.写真作品を素材とした実験を行った結果,作者に意識を向けることで作品世界の想像が促進され,その想像の促進度と好みや感嘆といった美的印象等が相関することが示された.

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