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相互行為分析

  • OS04-1
    伝康晴 (千葉大学大学院人文科学研究院)
    本研究では、広大な野外において会話する人々の身体の空間配置が、物理的環境や相互行為的文脈に応じていかにさまざまに変容するかを例示する。野沢温泉道祖神祭りの準備作業の事例を微視的に分析し、会話参与者たちが円形配列・横並び配列・C字型配列のF陣形やH陣形など、さまざまな身体配置を取ることを示す。これらの事例分析を通じて、陣形の形成・変容に関わる物理的・相互行為的社会的要因を検討する。
  • OS16-5
    高梨克也 (京都大学大学院情報学研究科)
    本稿では,北信州野沢温泉の道祖神祭りのための社殿組み作業の一部である,鳶口を使った「木遣り」の協働作業を対象に,そのビデオデータを微視的に分析することを通じて,各行為主体の身体行動上の特徴に見られる環境のアフォーダンスとの関わりという側面とこうした身体行動を相手と協調させる相互行為としての側面とがいかにして統合されているかを記述的に解明していく.
  • OS16-8
    坂井田瑠衣 (日本学術振興会/慶應義塾大学環境情報学部)
    西澤弘行 (常磐大学人間科学部)
    南保輔 (成城大学文芸学部)
    本発表では,視覚障害者に対する歩行訓練場面の相互行為を観察し,視覚障害者と晴眼者の間に知覚の不均衡が存在する状態において,いかにして双方の認識が擦り合わせられるのかを考察する.歩行訓練士が行う環境の説明に対し,視覚障害者がその説明内容 (の一部) を「わかっている」ことを示すことで,両者の認識が摺り合わせられていく.これにより,利用可能な知覚モダリティの異なる人々の知覚体験が共有され,知覚の不均衡を越えた相互理解が達成される.