日本認知科学会第13回大会プログラム

セッションワークショップ
題目ワークプレース研究
時間6月20日(木) 17:30〜19:30
会場第一会議室
共催研究分科会DEE(教育環境デザイン)

題目
ワークプレース研究 - 実践家の「能力」の在り方をめぐって -
オーガナイザー
鈴木栄幸 (NEC情報メディア研究所)
概要
ワークスペースは、外から眺めるものにとっては不可解な場である。観察者にとっては人、道具、情報が散乱する雑然としたスペースの中で、時には、何のコーディネーションもなくカオスとすら見える状況の中で、実践家は判断し、行動する。そして、「プロの勘」、「あうんの呼吸」、「第六感」といった言葉で飾られるような有能さを見せる。彼らのこの「有能さ」は、どのように達成されているのか。彼らはワークスぺースをどのように能力が現れる場として構成しているのか。道具はどのように生成・維持され、実践を支えるのか。本ワークショップでは、ワークスペースに関する4件のエスノグラフィックな研究を出発点に、ワークスペースにおける実践家の「能力」の在り方を考える。

発表は次の4件を予定している。
1.上野直樹(国立教育研究所)
「状況的実践としての旋盤による金属加工」
2.川床靖子(大東文化大学)
「冷凍海産物の流通活動に埋め込まれた状況的リタラシー」
3.行岡哲男(杏林大学)、山崎敬一(埼玉大学)、加藤浩(NEC)、高山啓子(日本学術振興会)、岡田光弘(筑波大学)
「Co-operative Work Spaceとしての救命救急センター初療室」
4.茂呂雄二(筑波大学)、有元典文(川村学園女子大学)
「復元の活動・活動の復元」

これらの4件の報告を参加者全員で検討することで、人間の認知活動を捉える枠組みの再検討、進展の手がかりを得ることを目指す。指定討論者として、伊東昌子氏(NTTアドバンストテクノロジ)を予定している。
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