キーワード索引

後悔

  • P1-33
    菅沼 秀蔵 (東京大学)
    隅田 莉央 (東京大学,日本学術振興会)
    森 隆太郎 (東京大学,日本学術振興会)
    人々が「考慮する選択肢の数を増やすこと」と「所与の選択肢セットを適切に評価すること」の間のトレードオフにどう対処しているのかを行動実験により検討した.結果,人々は最適値が異なる環境において,選択肢の数を適応的に調整することに失敗していた.一方,選択に伴う後悔感情は選択肢の数の調整と関連しており,主観的な感情経験が意思決定の制御プロセスにおいて機能的な役割を果たしている可能性が示された.
  • P1-34
    隅田 莉央 (東京大学,日本学術振興会)
    鈴木 啓太 (東京大学)
    村本 由紀子 (東京大学)
    本研究は選択者が選択肢数を能動的に決定する場面に着目し、選択肢過多状況で生じる後悔が次の探索を抑制するかを検討した。選択の判断軸となる、参照基準の調整効果にも着目した。大学生22名に対し、初回選択の選択肢数と参照基準の有無を操作し、初回選択後の後悔と次回選択の探索数を測定した。媒介分析の結果、初回の選択肢数は次回選択の探索数に直接影響しなかったが、後悔が探索数を有意に負に予測し、後悔が探索調整メカニズムとして機能する可能性が示唆された。