キーワード索引

ラバーハンド錯覚

  • P3-17
    髙橋 奈里 (名古屋市立大学大学院芸術工学研究科)
    佐藤 優太郎 (金沢工業大学)
    横坂 拓巳 (株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    小鷹 研理 (名古屋市立大学芸術工学研究科)
    本研究では,一直線上にない左右の指への同期的接触が,身体所有感や位置感覚に与える影響を,主観評価および行動指標の両面から検討した.その結果,左右の指が接合・整列したような感覚が主観的に報告された.また,実際の指位置にも前後方向へのドリフトが確認された.さらに,錯覚の強さと行動指標との相関は認められなかったことから,両者は独立したプロセスである可能性が示唆された.
  • P3-64
    齋藤 五大 (東北大学)
    高木 源 (東北福祉大学)
    不思議の国のアリス症候群(AIWS)は,周囲の視覚対象や自己の身体に対する知覚の歪みを特徴とする知覚の障害である。本研究では,その身体知覚の特徴を調べるために,AIWSの被験者に視覚および体性感覚ラバーハンド錯覚を実施した。実験の結果,AIWSの被験者は,両ラバーハンド錯覚の生起中に自身の手が大きく感じることを示した。この結果はAIWSの体性感覚症状が手の所有感ではなく手の大きさや形状の変容に起因して生じることを示唆する。