日程

特集セッション 「オンラインの認知科学」 (O4)

9月5日(日) 10:45 - 12:15
会場:zoom会場
  • O4-1
    粟津 俊二 (実践女子大学教育学部)
    金谷 春佳 (実践女子大学)
    加藤 奈々 (実践女子大学)
    オンライン上での二次創作物への嗜好と、本人の恋愛観や恋愛経験の関係を調べた。二次創作物の嗜好は、自身の恋愛観や恋愛経験を反映していた。特に、非オタク、実在しない人物を好むオタク、実在人物を好むオタクで、恋愛の捉え方が大きく異なった。オンライン上での非現実的で馴染みのないコンテンツも、現実と同じ認知システムで処理されている。二次創作物の理解の身体性について、考察を試みた。
  • O4-2
    髙橋 麻衣子 (東京大学 先端科学技術研究センター)
    中邑 賢龍 (東京大学 先端科学技術研究センター)
    小・中学生を対象として,オンライン学習と体験学習を組み合わせた活動をベースにした学びを実施した。日本全国から参加者を募り,各自が自宅の「最高気温と最低気温を測定する」という活動を実施し,オンライン学習で共有することで,オンラインならではの集合知の形成が可能となった。さらに,温度計をつくる活動をハイブリッド形式で行なったところ,対面参加とオンライン参加の学習者の間で着目する側面が異なることが示唆された。
  • O4-3
    七田 麻美子 (埼玉大学 )
    菊地 浩平 (筑波技術大学)
    須永 将史 (小樽商科大学)
    本論は,新型コロナウィルス禍によって現地視察を含む企業研修のオンライン化を余儀なくされた研修開発現場を対象に,DXがどのように行われたかを検証する。研修開発担当者たちの会話を相互行為分析の手法で考察した結果,ヴァーチャル化した研修コンテンツが一定の水準のものになっても,むしろそれゆえに,ヴァーチャルでは体験できないことを「物足りなさ」として「現地」が志向されるという現象が確認された.