日程

口頭発表2 DXへ向けて:生活の変革への実践 (O2)

9月3日(金) 11:10 - 12:30
会場:zoom会場
  • O2-1
    中村 國則 (成城大学社会イノベーション学部)
    低頻度の過大評価,高頻度の過小評価は不確実性下の意思決定の古典的知見の1つである.本研究は新型コロナウィルスの感染状況に関する推定についてこの現象が成立するかを検討することを目的とし,100の国・地域について新型コロナウィルスの感染者数の推定を参加者に求めた.その結果,低頻度の過大評価・高頻度の過小評価という現象は再現できたものの,その原因については先行研究の仮説と異なる可能性が示唆された.
  • O2-2
    松田 憲 (北九州市立大学)
    高宗 加奈 (北九州市立大学)
    畔津 憲司 (北九州市立大学)
    有賀 敦紀 (広島大学)
    本研究は,商品の購入対象(自分用,友人用)と購入場所(近所のコンビニ,東京)の操作が選択のオーバーロード現象に及ぼす影響を検討することを目的とした.実験の結果,自分用より友人用の選択時に,さらには近所のコンビニの商品よりも東京で希少性の高い商品を購入する時に,選択肢数の増加によって選択への後悔が高まった.また,自分用では東京での購入時に選択のオーバーロードがより高まり,友人用の選択には購入場所による希少性の効果が見られなかった.
  • O2-3
    遠山 紗矢香 (静岡大学)
    松澤 芳昭 (青山学院大学)
    谷 聖一 (日本大学)
    本研究は,Computational Thinking (CT) とはどのような能力なのかを検討することを目指して,計算機科学とCTに関連した問題が出題される「ビーバーチャレンジ」の問題解決過程を分析した初期段階の研究である.本研究では大学生の正答率が低かった「検査」と「画像圧縮」の2問に焦点化して,2名で話し合いながら問題を解かせて問題解決過程を観察した.大学生4ペアの分析結果を用いて,問題解決過程でのCTの発現について検討した.
  • O2-4
    中山 隆弘 (東京大学)
    白水 始 (国立教育政策研究所)
    齊藤 萌木 (東京大学)
    飯窪 真也 (東京大学)
    対話型授業の中で話量が少なくとも理解を深めている生徒が存在する.本稿では「知識構成型ジグソー法」7授業61グループ172名の発話量と学習成果の相関関係を調べた先行研究の結果を詳細に分析した.話量は平均より少なくとも理解を平均以上に深めた48名を対象に,グループメンバーの話量と理解度を分類した上で,対話のパタンを分析した.その結果,寡黙な生徒も他の生徒の対話を聞きながら,対話を意味的に先導するモニター役を務めていたことが示唆された.