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母子間相互作用

  • P1-27F
    山本寛樹 (京都大学大学院文学研究科)
    佐藤徳 (富山大学人間発達科学部)
    板倉昭二 (京都大学大学院文学研究科)
    歩行獲得によって乳児の視野にはより遠い位置が映り、乳児はより遠い物体を探索するようになる。このような歩行獲得に伴う遠方への探索傾向が社会的場面でもみられるのかを検討するため、日常場面での母子間の視線交渉が生じた距離を歩行獲得の前後で比較した。7組の母子を対象に、乳児が生後10-16か月の間、縦断的参与観察を行った。視線交渉が生じる母子間距離は歩行獲得の前後で変わらず、歩行獲得後の遠方への探索傾向は物理的場面に限定されることを示した。