スケジュール順

[OS06] OS06 即興と身体性

9月14日(木) 15:40 - 18:10 会場:102講義室
  • OS06-1I
    じゃんけんの同期はいかに即興的に達成されるか
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    依頼講演
    細馬宏通 (滋賀県立大学)
    Rock, Paper, Scissors is a not only a competitive game for winning and losing, but also a collaborative work for participants to synchronize their hand movements. In the last stroke that delivers Rock, Paper, Scissors, "releaseing too late (ato-dashi)" is forbidden, and participants must stroke each other's hands simultaneously with a shout. In spite of this difficulty, most participants can achieve synchronization without arranging how and when to swing fists together. In this presentation, we will discuss how participants accomplish synchronization with clues in just a few seconds, and what kind of improvised interaction is working there.
  • OS06-2
    家の中の趣味活動を可能にする相互行為
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    松浦李恵 (慶應義塾大学)
    趣味としての「コスプレ」にみられる自宅での衣装製作場面を対象とし,その活動を行う中で交わされる家族との会話の特徴や,さまざまな人工物とのインタラクションについて,ビデオカメラとリフレクションインタビューを用いて調査し,分析を行った.その結果,趣味の活動を家の中で円滑に行うということは,個人の動機や欲求の問題だけに還元できるものではなく,環境を構成する人工物や他者とのインタラクションのもとで実現していることがわかった.
  • OS06-3
    俳優の身体におけるイベント知覚の二重性-一人芝居の創作過程の分析より-
    ※大会ホームページでの公開が許可されていません
    佐藤由紀 (玉川大学リベラルアーツ学部)
    青山慶 (松蔭大学コミュニケーション文化学部)
    高木優希 (玉川大学リベラルアーツ学部)
    私たちが絵画を観る時,そこに描かれた“面としての配置のもつ不変項”と同時に“画像の面そのものとしての不変項”を観る(Gibson, 1979).時間芸術である演劇において,観客は俳優の身体に二つの面を知覚しているのではないか。俳優の技術とは“自身の身体”と“演じている役柄としての身体”の二重性を引き受け,その二重性を自覚的に操れることなのではないか。本発表では,具体的な創作の現場を対象に上記の理論的背景および仮説の検証を試みる。
  • OS06-4
    深田智 (京都工芸繊維大学)
    来田宣幸 (京都工芸繊維大学)
    小島隆次 (滋賀医科大学)
    北尾浩和 (京都工芸繊維大学)
    萩原広道 (京都大学)
    本研究では,運動指導・指示時の言葉とそれによって引き起こされる実際のパフォーマンスとの関係を探索的に検討した.具体的には,垂直方向へのジャンプ動作を取り上げ,これを獲得済みの成人を対象に,どのような指示の言葉がどのようなパフォーマンスを実現させる可能性が高いかを検討した.言語学・運動学の観点からジャンプ動作指示の言葉の分類の枠組みを提案するとともに,指示の言葉と実現されるパフォーマンスとの間に,ある一定の法則が認められることを示した.