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事象関連電位

  • OS05-2
    樋田浩一 (明治大学大学院/JST CREST)
    上野佳奈子 (明治大学/JST CREST)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    自己を認識する上で、身体運動とそれに伴う感覚フィードバック間の時間的整合性が重要である.本研究では,身体運動に伴う聴覚フィードバックに複数の遅延を挿入し,遅延検出に伴う事象関連電位(N300)と自己主体感(agency)の関係について検討した.実験の結果,遅延が大きくなるに従い主体感が低下し,N300成分の振幅が大きくなる相関関係がみられることが示された.このことからN300成分は,自己主体感の生理指標として有効である可能性が示された.
  • P1-30
    桃川智行 (明治大学/JST CREST)
    富澤創 (明治大学/JST CREST)
    樋田浩一 (明治大学大学院/JST CREST)
    上野佳奈子 (明治大学/JST CREST)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    外界の事象を知覚処理する上で,事象に伴う感覚刺激の時間的整合性は極めて重要である.そこで,本研究では,周期的に呈示される聴覚刺激列中に遅延を挿入した際の脳波計測から,遅延検出の知覚特性を検討した.実験の結果,挿入する遅延が大きくなるに従い,事象関連電位(N300成分)の振幅が増大し,更に,遅延の検出回数と相関関係がみられた.このことから,N300成分は聴覚刺激列中の遅延を検出する神経活動を反映した成分である可能性が示された.
  • P3-2
    都地裕樹 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    社交不安障害は他者からの批判的な評価に対して強い不安や恐怖を覚え,特徴的な生理反応を示す精神疾患である. 本研究では,健常者の社交不安傾向と他者視線の処理プロセスの関係について事象関連電位(ERP)を用いて検討したところ,正中前頭部でのERP:P200の潜時が高社交不安者は直視<よそ見<閉眼の順で,低社交不安者は直視・よそ見<閉眼の順で惹起した. これは社交不安傾向が他者視線に対する処理プロセスを早める影響があることを示唆している.
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