2010年日本認知科学会冬のシンポジウムのご案内
以下のように日本認知科学会冬のシンポジウムを開催いたします.皆様のご参加と活発な議論をお待ちしています.
日時:2010年12月11日(土) 10:00 〜 17:50(予定)
会場:早稲田大学・戸山キャンパス・36号館382教室
アクセスは下記URLをご参照ください.
http://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.html
テーマ:「多感覚コミュニケーション」
趣旨:
コミュニケーション過程では,言語情報に加えて,表情,声の調子,身振りなどの多様な非言語情報が伝達されますが,これまでの研究では,単一情報の伝達に焦点をあてるにせよ,複数情報の相互作用に焦点をあてるにせよ,単一の感覚モダリティから表出される情報の認知過程に焦点をあてる研究が主流でした.近年,多感覚知覚研究のめざましい進展に伴い,複数の感覚モダリティを通して同時並列的に発信された情報を多感覚的に解読するプロセスにもスポットがあてられるようになり,興味深い知見が次々と報告されつつあります.本シンポジウムでは,心理学,脳計測,工学の立場から,コミュニケーションにおける情報の受信者の多感覚的な認知過程に着目して研究を進めている研究者に,最新の研究成果とそれぞれのアプローチがもつ魅力について語っていただき,今後の多感覚コミュニケーション研究の方向性について考えていく出発点としたいと思います.
プログラム(敬称略):
10:00 - 10:20趣旨説明
10:20 - 11:00講演1:北崎充晃(豊橋技術科学大学)
「表情と音声からのクロスモーダル情動認知」
11:00 - 12:00特別講演1:積山薫(熊本大学)
「声と口の動きによる音声知覚をめぐって」
12:00 - 13:00昼食
13:00 - 13:30総会(日本認知科学会)
13:30 - 14:10講演2:坂本修一(東北大学)
「人間の視聴覚音声統合処理に根ざした音声聴取支援システムの実現に向けて」
14:10 - 14:50講演3:藤江真也(早稲田大学)
「多感覚情報を利用した音声会話ロボット」
14:50 - 15:30講演4:足立幾磨(京都大学)
「複数感覚モダリティ情報処理の比較認知科学」
15:30 - 15:45休憩
15:45 - 16:45特別講演2:定藤規弘(生理学研究所)
「感覚脱失に伴う脳可塑性と異種感覚統合:脳機能画像法によるアプローチ」
16:45 - 17:45パネルディスカッション
ディスカッサント:榎本美香(東京工科大学),石井敬子(神戸大学),田中章浩(早稲田大学)
17:45 - 17:50閉会挨拶
その他:
  • 予稿集は当日配布いたします(100部限定).
    (以前は「1000円で販売」と案内しておりましたが,無料配布に変更となりました.)
  • 事前の参加申し込み不要です.当日直接会場においでください.
  • 本シンポジウムと関連して,『認知科学』第18巻3号(2011年9月発行)で「多感覚コミュニケーション」の特集が予定されています.
    詳細は日本認知科学会のHP(http://www.jcss.gr.jp/)をご覧ください.
共催:
早稲田大学高等研究所
企画推進者:
田中章浩(早稲田大学高等研究所)
問い合わせ先:
認知科学会冬のシンポジウム事務局 (jcss2010winter@gmail.com)
田中章浩(早稲田大学高等研究所)
清河幸子(中部大学人文学部)