日本認知科学会2007年冬のシンポジウム
日時12月8日土曜日 10-17時
場所京都大学文学部 第3講義室(http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/sogo/access.html
問合せ先田窪行則
京都大学文学研究科 言語学専修
電話:075-753-2817
E-mail:ytakubo@bun.kyoto-u.ac.jp
入場無料(人数により入場制限あり、先着180人)
タイトル: 科学方法論から生成文法を見る
趣旨:
チョムスキーは、脳内に言語を生成するシステムがあると考え、そのシステムについての研究(=生成文法研究)は、自然科学の1つ、すなわち、経験科学として位置づけられると主張してきました。しかし、1つ1つの研究をどのように行っていけば経験科学たりえるのかという具体的な点については、必ずしも衆目の一致するところではなく、個々の研究者がそれぞれ適切だと思っている方法にしたがって研究を進めているのが現状です。その結果、方法論に統一性が欠けており、客観的に見た場合に、生成文法研究の目的や成果が不透明になっていることも多いように思います。
このシンポジウムでは、言語学者2名がそれぞれの用いている方法論を提示し、科学哲学者2名が科学方法論の見地から、どのようにあるべきかということを論じた上で、認知科学の広い視野から、疑問点や批判などを加えてもらいます。忌憚のない意見を戦わせることによって、生成文法研究のあるべき姿を浮かび上がらせることができればと考えています。
プログラム:
10:00-10:20主旨説明 上山あゆみ(九州大学、言語学)
10:20-10:50「音韻論研究の方法論」窪薗晴夫(神戸大学、言語学)
10:50-11:20「統語論研究の方法論」上山あゆみ(九州大学、言語学)
11:20-11:35コメンテーター 片桐恭弘(はこだて未来大学、認知科学)
11:35-13:00Lunch break
13:00-13:30総会
13:30-14:00「生成文法研究におけるモデルの役割」戸田山和久(名古屋大学、科学哲学)
14:00-14:30「生成文法を経験科学化するとはいかなることか?」出口康夫(京都大学、科学哲学)
14:30-14:45コメンテーター 片桐恭弘(はこだて未来大学、認知科学)
14:45-15:15休憩
15:15-17:00全体でのディスカッション