日本認知科学会冬のシンポジウム
「コミュニケーション:その多様性と普遍性」

日時:1998年12月19日 (土曜日)  10:00〜17:00
会場:慶應義塾大学三田キャンパス西校舎519番教室
      地図
 注意:2つある門のうち、現在東門(赤羽橋よりの門)
が工事のため使えません.正門(五反田より、慶應女子高の方)
をご利用下さい。
コーディネーター:学習と対話研究会
参加費用:認知科学会会員 1000円
     学習と対話研究会会員 無料
     非会員 2000円 (学生は1000円)
事前登録はしておりません。当日、直接会場へお越し下さい。

企画趣意

近年、「コミュニケーション」に対する関心がますます高まっています。コミュ ニケーションは多様な側面を持ち、多くの領域で研究対象となり、多彩なアプ ローチで研究が行われています。認知科学の研究に重要な示唆を与えるような 研究成果が他の領域でも多くあげられていると思われます。

そこで、今年の認知科学会の冬のシンポジウムではコミュニケーションをテー マに取り上げます。様々な領域の研究を概観し、より広い視野からコミュニケー ションの概念を捉え直すきっかけになる議論を行いたいと考えています。

プログラム(敬称略)

10:00 開場
10:30-11:45 鈴木 宏昭 (青山学院大学)
 「コミュニケーションを促進するインタフェースための3条件」
 本論文ではコンピュータが道具という不適切な比喩によって説明されることか
 ら生じるさまざまな学習上の困難を指摘する。次にコンピュータはpeerとして
 理解すべきあること、そしてインタフェースはpeerとのコミュニケーションを
 促進するメディアであることを指摘する。こうした観点から、インタフェース
 は、1.) 対話性、2.) 可塑性、3.) 開自性という条件を満たすべきであること
 を提案する。
11:45-13:15 昼休み
11:45-12:45 運営委員会
12:45-13:15 総会
13:15-14:30 笹川 浩美  (さきがけ研究21「知と構成」領域)
 「ミツバチの社会性とその仕組み」
 サルの社会では,他個体のサルに対してグル−ミング行動を行うが,グル−ミ
 ング行動は社会性昆虫であるミツバチ類にも認められ,個体自身や個体間の身
 繕いを頻繁に行っている.ミツバチの社会には真のリーダーは存在しないにも
 関わらず群は統制されているかのように見える.ミツバチの社会では何が起き
 ているのか?
休憩
14:45-16:00 菅原 和孝(京都大学)
 「会話的な相互行為における身体性と認知:民族誌記述として」
 南部アフリカの狩猟採集民グイ・ブッシュマンの日常会話を、日本人の会話と
 対比させながら、身振りや動作と密接に 絡み合いながら展開する発話の組織
 化の様態と、そこで進行する認知・推論過程を分析する。
16:00-17:00 ディスカッション
ディスカッサント:石崎 俊 (慶應義塾大学)
司会:片桐 恭弘 (ATR 知能映像通信研究所)


問い合わせ

大西 仁(メディア教育開発センター) 〒261-0014 千葉市美浜区若葉2−12 Tel: (043)298-3204 FAX: (043)298-3482 (宛名必要) E-mail: ohnishi@nime.ac.jp

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