日程 9月13日(土) 10:35 - 12:35

オーガナイズドセッション (OS2-1)

会場:14号館4F(401)
音楽知覚認知を通して考える人間の学習と熟達化
オーガナイザー:
小堀 聡(龍谷大学先端理工学部)
正田 悠(京都市立芸術大学音楽学部)
松永 理恵(神奈川大学人間科学部)
  • OS2-1-1
    基調講演
    小堀 聡 (龍谷大学先端理工学部)
    正田 悠 (京都市立芸術大学音楽学部)
    松永 理恵 (神奈川大学人間科学部)
    人間が音楽を聴いたり,演奏したりする過程において,知覚,運動,記憶等の様々な認知機能が複合的に関わっているが,その機序はかなり複雑であるにしても,次第に明らかになりつつある.しかし,音楽を聴き,演奏するという体験は個人的で主観的側面が強いと同時に,社会や文化などの環境に適した学習や熟達化の結果であるという面もある.本OSでは,実験室内で観察される学習や熟達化の知見だけではなく,広く社会や文化の中で観察される知見についても報告する.
  • OS2-1-2
    公募発表
    小林 梨紗 (筑波大学人間総合科学学術院/聖徳大学)
    松原 正樹 (筑波大学図書館情報メディア系/慶應義塾大学)
    本研究は,幼児教育や療法における音楽実践を対象に,演奏者の即興的な応答の様相とその背景にある音楽の性質を検討した.3つの事例を分析し,模倣・補完・展開・同期といった応答の型や,音楽的・身体的・文脈的資源の活用が確認された.あわせて,音楽の曖昧性・同時性・連続性が,意味の共創を支える変数として機能している可能性が示唆された.