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「認知科学」特集論文募集のお知らせ

特集タイトルフィールドに出た認知科学
掲載予定巻号第22巻第1号(2015年3月発行)
担当編集者伝康晴(千葉大学)・諏訪正樹(慶應義塾大学)・藤井晴行(東工大)

企画趣旨

 認知科学はこれまで、人間の知能に関するモデルを立て、心理学的実験やコンピュータシミュレーションによって検証することを、主たる方法論としてきた。そこからさまざまな知見が得られ、人間の知能に関する理解が急速に進んだのは事実である。その一方で、特定の要因のみに着目した、人工的な環境での実験やシミュレーションから得られた知見は、実環境や実生活での人間行動には適用できないという批判も、知の状況依存性が注目された90年代以降叫ばれ続けている。
 知能はそれ自体独立してあるのではなく、主体や環境、さらには他者や社会とともにある。環境の中で物事を認識し、行動し、他者と交わりを持ち、社会の中で生きていくために、知能は存在する。実環境や実生活の中で知能がいかに発現し、駆使されるか。それを見ずして、知能の本質には迫れないと特集エディターは考えている。

 このような問題意識のもと、認知科学の研究対象をフィールドに求めようという動きが出始めている。ここでいう「フィールド」とは、研究者によって設定された人工的な活動ではなく、当事者たち自身のリアルな動機や目的に基づく自発的な活動が繰り広げられる場のことを指す。たとえば、スポーツ・演劇・ダンス・音楽・料理・教育・介護・制作などの現場には、そのような研究対象があふれている。こういった現場における行動をつぶさに記録・観察し、体系化したり、さらには、得られた知見をフィードバックしつつ、当事者たちとともにフィールドを作り上げたりといった試みがなされ始めている。

 本特集では、このようなフィールドを対象とした認知科学研究に関する論文を募集する。とくに、現場において当事者たちが知識や技能を獲得し実践している、その活動の文脈を切り離さないという態度を重視した研究を取り上げたい。さまざまなフィールドを横断した知見を集積することで、「フィールドに出た認知科学」の発展と展望について考える機会としたい。

特集号で扱う論文

 日本語または英語で書かれた研究論文・展望論文・ショートノートを募集する。当事者たちにとっての活動を扱う研究が対象であり、たんに実験対象を実社会に広げたような統制実験的な研究は含まない。また、自身のリアルな動機や目的に基づいた活動であれば、研究者当人の活動が対象であってもかまわない。萌芽的な領域であるため、実証科学としての厳密さよりも、新規性や有用性を評価する。

応募方法

 本特集では事前エントリー方式で原稿を募集する。執筆を希望する場合は、事前エントリーをすませた上、期日までに論文原稿を送付する必要がある。
事前エントリー:2014年5月18日までに、論文タイトル、論文種別(研究論文・展望論文・ショートノート)、著者氏名・所属・連絡先(住所・電話番号・e-mailアドレス)、1000字程度のアブストラクト、キーワード(5個程度)を電子メールにて提出する。件名は「認知科学22-1事前エントリー」とすること。

論文提出:事前エントリーを済ませた著者は2014年7月01日までに本論文を電子メールにて提出する。件名は「認知科学22-1投稿」とすること。投稿する論文は、『認知科学』の投稿規程・執筆規程に従うものとする。

提出先

事前エントリー・論文提出ともに以下のアドレスに提出するものとする。
jcss.field@gmail.com

なお、提出後数日以内に受領確認のメールを著者に送付する。

2014/05/18(日)事前エントリー〆切
2014/07/01(火)論文投稿〆切
2014/08/24(日)査読結果返送
2014/09/24(水)修正論文提出〆切
2014/10/24(金)再査読結果返送(採否決定を予定)
2014/12/24(水)最終稿提出〆切
2015/03/01(日)22巻1号掲載