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「認知科学」特集(24巻1号)論文募集のお知らせ

特集タイトル新しい計算論が切り拓く認知科学の展開 (Development of Cognitive Science Driven by Recent Computational Models)
掲載予定巻号第24巻第1号(2017年3月発行)
担当編集者谷口忠大(立命館大学),岡田浩之(玉川大学)

企画趣旨

 本特集では,認知科学の新たな潮流となりつつある最新の計算論に基づいた研究に
関する論文を募集する.心理学実験を通した実証的な研究のみならず,モデル研究や
ロボティクスによる構成論的研究などに関して積極的に募集する.
 計算機科学や統計的学習理論,および各種知能情報処理,ロボティクス技術の発展
が目覚ましい.これらは,高速になった計算機,広大なメモリ空間,インターネット
を介して大量に共有可能になったデータ資源,安価で入手可能になったセンサ・モー
タ機器類など,21世紀に入ってからの発展に支えられながら,20世紀には私達が取れ
なかった様々な研究アプローチを可能にしている.
 認知科学の誕生は,計算機科学の誕生と切り離せない.一方で,初期の認知科学に
おいては,知能の表現をプログラミング言語のような記号操作に求め,それゆえの表
現の限界がしばしば指摘されてきた.Barsalouはそのような記号操作を中心とした認
知システムの表現をAmodal(感覚独立)であると指摘し,知覚的シンボルシステムは
Modal(感覚従属)でないといけないと指摘した.しかし,視覚情報処理に関しても,
音声情報処理においても,それらを統合するロボティクス技術に関しても,20世紀に
おいてはソフトウェア的制約もハードウェア的制約もつよく,それらをマルチモーダ
ルに包含した認知システムに関する計算論を組み立てることは極めて困難であった.
 これらのモデル構築上,検証上の制約が外れてきたことに,近年の人工知能ブーム
の端緒とも呼ばれる深層学習の発展や,ベイズ理論に基づく各種の機械学習技術の発
展の理由の一つがある.初期の認知科学や人工知能において重要でありかつ問題含み
の存在であった記号(シンボル)という存在に対しても,マルチモーダル情報からボ
トムアップに組織化される存在であるという仮定の下で,この形成過程を表現可能な
計算論を明らかにしようという記号創発ロボティクスといった取り組みもある.
 ノンパラメトリックベイズ,深層学習,スパースコーディング,確率的プログラミ
ングなどといった新しい計算論の潮流の中で,認知科学研究においても,新たな展開
が生じることは科学史的必然であり,国内外においても,様々な研究事例が生じてき
ている.
 本特集では,このような新しい計算論とそれを活用した認知科学研究を広く募集し
たい.また,人間の認知や言語の理解に優れた示唆を与える,機械学習や知覚情報処
理,自然言語処理等の研究に関しても募集する.さらに国内におけるこれらの研究の
さらなる隆盛に資するために,それら新しい計算論の関わる国際的で先端的な研究に
関するサーベイを特に募集する.また,認知科学と人工知能研究の新たな時代に関し
て理論的示唆に富む提案なども募集する.

特集号で扱う論文

 英語または日本語で書かれた研究論文,展望論文,ショートノートを募集する.
研究論文に関しては,広い意味での認知科学研究に関わりながら,近年の計算論
(確率モデル,深層学習,スパースコーディングなど)の発展に基づく認知や言
語のモデル化・分析,または,そのロボットを用いた表現などに関する研究を対象
とする.
 また,展望論文に関しては,それら新しい計算論の関わる国際的で先端的な研究
に関するサーベイを特に募集する.また,認知科学と人工知能研究の新たな時代に
関して理論的示唆に富む提案なども募集する.

応募方法

期日までに論文原稿を送付する必要がある.投稿する論文は,「認知科学」の投稿規定,
執筆規定にしたがうものとする.また,担当編集者により特集の主題に合わないと判断さ
れた投稿論文に関しては特集ではなく一般投稿論文として扱わせていただく場合がござい
ますので,あらかじめご了解下さい.

※今までの特集では事前エントリーの必要がありましたが,本特集では事前エントリーを
していただく必要はありません.

提出先

論文は以下のアドレスに提出するものとする.

    jcss_editor [at] em.ci.ritsumei.ac.jp

なお,提出後,一週間以内に,受領確認のメールを著者に送付する.
件名は「認知科学24-1投稿:(筆頭著者名)」とすること.
※ [at] を@に置き換えてください.

おおむね下記のようなスケジュールを予定している.
2016年7月1日(金) 論文投稿締切
2016年8月25日(木) 第一回査読結果返送
2016年9月30日(金) 第二回論文提出締切
2016年10月31日(月) 第二回査読結果返送
2016年12月16日(金) 最終稿提出締切

問い合わせ先

谷口忠大 taniguchi [at] ci.ritsumei.ac.jp
岡田浩之 h.okada [at] tamagawa.ac.jp
※ [at] を@に置き換えてください.