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日本認知科学会

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追悼 三宅なほみ氏

本会会員である三宅なほみ氏2015529日に末期癌のため,逝去されました。

日本認知科学会にとってだけでなく,Cognitive Science SocietyInternational Association for Cognitive Scienceなど世界の認知研究者との架け橋となったかけがえのない研究者でした。その逝去を悼み,次の仕事をどう引き受けていくかを考えるために,日本認知科学会第32回大会での追悼企画,冬のシンポジウム,「認知科学」での特集を予定しています。ふるってご参加・ご協力ください。

三宅氏は,1982年にカリフォルニア大学サンディエゴ校にて共同問題解決の研究を基に建設的な相互作用の在り方に関する博士論文を執筆した後,1984年~2008年に青山学院女子短期大学や中京大学にて認知科学に基づく教育実践研究を試行し,2008年から東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構副機構長として全国の小中高等学校を対象に「人はいかに学ぶか」の理論に基づいた授業作りの支援という高度に実践的な認知科学を展開しました。研究領域は協調学習,学習科学,ユーザビリティ,CSCLHRLなど多岐にわたりますが,一貫して人と人,人と道具のかかわり合いを介した知の創発を追究しました。

本会との関わりは,その前身の野田セミナーから参画し,本会の会長・副会長・常任運営委員や第1回大会 (1984) 実行委員長,ICCSとの合同で行った第16回大会 (1999) Program Chair,認知心理学会との合同で行った第23回大会 (2006) 委員長,アジアで初の開催となったCogSci2012Program Co-Chairを務め,2012年には本会フェローとなりました。学会活動においても,多様なバックグラウンドの人々が自由闊達に話し合い,かかわり合って明日につながる問いを見つけることを願い続けました。

会員のみなさまとともに,世界と日本,そして様々な人々の対話の核となった氏のご冥福を心から祈り,その先の対話を紡ぐ契機としたいと思います。

日本認知科学会会長 大森隆司
編集委員長 内海 彰