2012年日本認知科学会夏のシンポジウムのご案内 | ||||||||||||||||||||
以下の日程で日本認知科学会夏のシンポジウムを開催いたします.従来冬に開催されておりました認知科学会シンポジウムを,今年に限り,8月に札幌で開催される CogSci 2012(8月1日〜4日)にあわせて開催するものです.多くの方々のご参加をお待ちしております. | ||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
*札幌コンベンションセンターへのアクセスは下記URLをご参照ください. http://www.sora-scc.jp/access/index.html | ||||||||||||||||||||
*小ホールの場所は下記URLをご参照ください. http://www.sora-scc.jp/guide/index.html | ||||||||||||||||||||
シンポジウムテーマ:身体を体感する芸術 −理性と感性の融合− | ||||||||||||||||||||
趣旨: | ||||||||||||||||||||
科学が理性の支配する世界ならば,芸術は感性に訴える世界.両者は遠い関係のように思われるが,研究の成果が美しい芸術作品と評価されるケースや,先端技術で新たな芸術を生み出す例が相次いでいる.本シンポジウムでは,人間の知覚特性を利用したインタフェース技術を開発し,身体を体感する芸術作品を世に送り出している研究者に,身体を体感するインタフェース技術が芸術作品になるまでの過程を語っていただき,科学と芸術が融合することが,私たちに与える影響,その先に期待される可能性を見出す場としたい. | ||||||||||||||||||||
講演者(敬称略)と講演タイトル・概要: | ||||||||||||||||||||
講演1 佐藤 雅彦 (東京藝術大学) 「情報が欠如した表現 ―――見るに値すると判断された視覚情報」 人間は,自分がいるこの世界をそのままの姿として解釈しているのではない.むしろ,新たな世界を自分の脳や身体を使って,創り上げている.さらに踏み込んで言及すれば,人間は自分が創造する余地のある情報に関心を持つ.その観点に立つと,コミュニケーション・デザインの新しい枠組みが生まれる. | ||||||||||||||||||||
講演2 武邑 光裕 (札幌市立大学) 「メディアにおける美」 情報可視化技術の貢献は,近年のソーシャルメディアが,人間の情感的で社交的な「リパブリック」の出現であると同時に,実世界の可変的様相であることを認知させてくれる.科学技術と芸術の領域融合が叫ばれて久しいが,メディア・アートのこの30年の取り組みを振り返り,メディアにおける「美」とは何かを,現代社会の課題とともに考えたい. | ||||||||||||||||||||
講演3 Junji Watanabe (渡邊 淳司 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)) 「Technology-mediated Self-awareness Experiences」 (自身を体感するインタフェース技術) 講演者は,これまで人間の知覚特性を利用した情報提示技術の展示公開を行ってきたが,その中である種のインタフェース技術がもたらす新しい体験は,体験者が「自分」について知り,考えるきっかけになり得るということを感じた.本講演では,そのような試みをいくつか紹介する. http://www.junji.org/ | ||||||||||||||||||||
講演4 Kazuo Okanoya (岡ノ谷 一夫 (東京大学)) 「Art and Science: Proximate and ultimate analyses」 (芸術と科学) 芸術は,言語と並んで人間と人間以外の動物を分かつものと言える.しかし,ヒトと動物の非連続性を指摘することではなく,非連続性に対して連続的な説明を与えるのが生物学の立場であり,芸術への科学的接近法である.本講演では,芸術の至近要因と究極要因を,前適応と創発の概念のもと生物学的に理解する枠組みを検討する. | ||||||||||||||||||||
プログラム: | ||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||