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闘争遊び

  • sO3-5
    壹岐朔巳 (総合研究大学院大学先導科学研究科)
    長谷川寿一 (東京大学総合文化研究科)
    「噛みつき」などの攻撃動作が使用される闘争遊びは、喧嘩にエスカレートしてしまうことがある。闘争遊びを行う動物は、互いに行動を協調させることによって喧嘩の発生を防いでいると考えられる。ニホンザルの闘争遊びを対象とした本研究の分析結果から、(A)相互的な参与枠組みの確立、(B)対称的な行動、(C)インタラクションへの継続的な従事といったメカニズムに基づいて、「攻撃時間の調整-攻撃の受け入れ」という相補的協調が行われている可能性が示唆された。