キーワード索引

身体知

  • OS03-2
    公募発表
    榎本美香 (東京工科大学)
    本研究の目的は,自身の身を世界に晒すことにより、世界との調和に至る身体の認知モデルを構築することである。我々は初めて行う方法で世界に向き合わねばならぬ時、生まれたての子鹿のように覚束ないが、次第に大地に対する力のかけ方とバランスを見出していく。本研究では、著者自身が水泳とサーフィンを学習する場面を一人称視点で分析し、世界の物理的法則の中へ自身の身体を滑り込ませるに至る知覚形成過程をモデル化する。
  • sO2-4
    鳥居拓馬 (北陸先端科学技術大学院大学)
    日髙昇平 (北陸先端科学技術大学院大学)
    私たち人がある課題に何度も繰り返し取り組むうちに,その課題をより短時間でより正確に処理できるようになることは熟達化と呼ばれる.著者らの先行研究を踏まえ,身体動作を伴う課題では,正確さを要する課題の要所で身体の自由度を小さくするように,動作全体の自由度を組織化するように運動制御の変容が生じるという熟達化に関する仮説を著者らは立てた.本発表では著者らの仮説を検討すべく行った5日間の投球動作の分析結果を報告する.
  • sP1-45
    児玉謙太郎 (神奈川大学)
    山際英男 (東京都立東部療育センター)
    本研究は全身協調バランス・スポーツ“スラックライン”の熟達過程を調べることを目的とする.特に,基本技能とされる片脚立ちを行っている最中の両手の協調性に着目し事例データで検討した.初心者2名の1か月(週1回×4週間)のトレーニングの前後の両手の協調性を相互再帰定量化分析(再帰率)で定量評価した結果,いずれの参加者も両手の協調性が高くなっていたことが明らかとなった.今後さらに全身の姿勢や認知との関係など詳細に検証していく計画である.