日程

招待講演:Lynne Reder (Inv2)

8月31日(金) 15:00 - 15:50
会場:B棟2F グランドホール
講演者:
Lynne Reder (Carnegie Mellon University)
企画:
仲真紀子(立命館大学)・林勇吾(立命館大学)・服部雅史(立命館大学)
司会:仲真紀子(立命館大学)
頻度が記憶に及ぼす効果:資源制約理論
招待講演
仲真紀子 (立命館大学総合心理学部)
林勇吾 (立命館大学総合心理学部)
服部雅史 (立命館大学総合心理学部)
Lynne Reder (Carnegie Mellon University)
情報処理を行う対象をよく知っていればいるほど,ワーキングメモリの容量は少なくて済む。このことを3つの実験により示した。実験1では,漢字の視覚探索課題を用い,親近性が連合学習のしやすさに影響することを明らかにした。実験2では,この効果がワーキングメモリの消費によるものであることを示した。実験3では,算数課題を使って親近性の影響を明らかにした。以上は,ワーキングメモリが刺激の親近性や刺激に関する経験の影響を受けること,また,新奇な材料を迅速に正確に学習するためには対象の弁別訓練が必須であることを示した最初の実験研究の成果である。