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身体所有感

  • P1-42
    湯本淳史 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    内受容感覚は心拍などの身体内部の生理状態についての感覚であり、身体所有感にも寄与していると考えられている。一方、ラバーハンド錯覚は自己の手とラバーハンドに同時に視触覚刺激を与えることでラバーハンドに対して身体所有感を抱く錯覚である。本研究では、心拍に同期して光るラバーハンドに対しても同様に身体所有感が生じるかどうかを検討した。その結果、内受容感覚フィードバックを視覚的に与えることでラバーハンド錯覚が生じることが確認できた。
  • P2-53
    高橋康介 (中京大学)
    日高昇平 (JAIST)
    小川奈美 (東京大学)
    西尾慶之 (東北大学)
    パレイドリア、アニマシー知覚、身体所有感・行為主体感など、人の認知には「過剰に意味を創り出す」という性質が備わっているようである。本稿では知覚から思考、推論に至るまでこれまではバラバラに捉えられてきたさまざまな現象を、「過剰に意味を創り出す」という一貫した枠組みの中で理解すること、そしてこの人間観を「ホモ・クオリタス」と呼び、認知の基本的な原理として位置づけることを提案したい。