テーマ:ACT-R でのモデル構築実習 講師氏名:寺尾敦(青山学院大学社会情報学部) セッションの定員:30名 概要: 本チュートリアルでは,ACT-R ソフトウェア(ACT-R 6.0)による モデル構築の実習を行う.短時間での実習なので, 1.ACT-R での知識記述の方法 2.subsymbolic level でのパラーメータ調整 に焦点を当てた実習を行う. 近年の ACT-R は,単なるプロダクション・システムではなく, ニューラルネットや認知神経科学の知見を取り込んだ, 統合的認知アーキテクチャである.知覚・運動に関する モジュールが実装され,プロダクション・システムが得意 としてきた 高次認知のみならず,知覚・運動のモデル構築が 可能になった.各モジュールでのバッファの活動時間から fMRI の BOLD 信号を予測する手法が開発され, 複雑な認知モデルの妥当性を fMRI で検証することが 可能になった. ACT-R ソフトウェアの動作は非常に複雑であるが, モデル構築の基礎は,知識の記述と,subsymbolic level での パラメータ調整である.本チュートリアルではこれらの点に焦点を 当て,より複雑なモデルを構築するための基礎を習得することを 目的とする.