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近年、学習を個人の認知過程に焦点化してとらえるという従来の認知科学のパラダイムに対して、社会文化的文脈の中で捉えようとする新しいパラダイムが形成されてきています。それが生み出す、状況的、協同的、かつ、実践活動的な学習観は、教育方法や教育システムのデザインに新しい方向性を与えるものとして期待されています。 このような新しいパラダイムの形成には、文化人類学・ミクロ社会学などからの貢献が大きく、事実、この分野の研究コミュニティは、非常に学際的な広がりを持っています。わが国においてもそのような研究コミュニティを作り、育てていくためには、その母体として、学際的であることをひとつの特質とする日本認知科学会は一定の果たすべき役割があると考えます。 本研究分科会は、以上のような動向を意識しつつ、様々な立場から今後の教育を考えることを目的としています。特に「教育環境のデザイン」という名前を掲げるにあたって、すべての人々が自立共生しつつ「食事につどうように」楽しく交流していく場を作ること、すなわち、人々の「コンヴィヴィアル(convivial)な集い」を実現するために、物理的環境だけではなく社会状況も含めた学びの場、活躍の場(アリーナ)をどうデザインするかということを、様々なバックグラウンドを持つ研究者・実践家がともに考える場にしたい。つまり、本分科会は、学びの場として「コンヴィヴィアルな集い」をデザインするという共通の認識を持ちつつ、それ自身もまた異分野の人々の「コンヴィヴィアルな集い」となることを目指しています。 |
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